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全部優勝!俺のTEAM SHACHI楽曲大賞2021

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アイドル楽曲大賞が発表され、いよいよ濃い年末の空気。徐々に日常を取り戻し始めた2021年があっという間に過ぎ去ろうとしています。
本家アイドル楽曲大賞はルールをよく理解しておらず投票できなかったのですが、 2021年の総括として勝手にTEAM SHACHI楽曲大賞を(ひとりで)開催しようとしました。
しかし、今年リリースされた新曲(再録を除く) は3曲に留まるため、今回は「2021年にリリースされた楽曲」 を全曲レビューし、それぞれに勝手に賞を与える「全部優勝!俺のTEAM SHACHI楽曲大賞」と、 2021年私が見たパフォーマンスの中でよかったパフォーマンスを選りすぐる「勝手にベストパフォーマンス大賞2021」 の2つを勝手ににやって、2021年をしめくくろうと思います。

 

全部優勝!俺のTEAM SHACHI楽曲大賞2021

ルールは簡単!今年リリースされたTEAM SHACHIの楽曲にこれだ!と思う賞を私が授けていきます。

独断と偏見。そして勝手!

 

ベストディレクション賞:HONEY

TEAM SHACHIの新境地の1曲にしてマスターピースだと思っている 。 レゲエのリズム、メンバーが一人ずつサビを歌い継ぐパート割が新鮮だ。
甘く気怠げなメンバーのコーラスとブラスの音色が混ざり合い、タイトルの「HONEY」を冠するにふさわしいサウンド になっているように感じられる。
この楽曲ではディレクションにもこだわっているようだ。特に秋本帆華が担当するサビがわかりやすい。

①「あのね君と甘い甘い蜜になりたい」
②「specalと思わせて私をいいでしょう?」
③「もう一回顔見せてyeah もう一回目を見ててね」
④「とろけてく溶けてく秘蜜」

①〜④それぞれ声色を変えながら歌われており、① は少し強めで意志のある声色、② は秋本帆華の声がよく活きるふわふわで甘い声、③ はまた心のある声、特に「もう一回目を見ててね」 でぐっと引き込んでくるように強くなり、④でまた甘い声に戻る。 メッセージ性をより強くし、 緩急をつけるためのものだと解釈した。
このディレクションへのこだわりが 一番わかり易いのが秋本帆華だが、 メンバー全員サビでは同じディレクションをしているように感じられる。

これまで、「HONEY」以上に印象的だった声色の変化はなく、 TEAM SHACHIが表現者としてジャンプアップしたように感じられた ため、そのディレクションに敬意を評して「 ベストディレクション賞」とした。

ねっとり甘いサウンドに似合わせた振り付けや、 メンバーのパフォーマンスの凄さなど語りたいことが多すぎる楽曲であり、是非音源でも、 ライブパフォーマンスでも楽しんでほしい一曲。

 

ラウドポップ賞:AWAKE

TEAM SHACHIが標榜する「ラウドポップ」を体現した楽曲だと思う。
華やかなブラスサウンド・ドラムが刻む激しいビート・パワフルなメンバーのボーカルが混ざり合う歌い出し、秋本帆華のボーカルが活きるキュートなAメロ、大黒柚姫のハイパー妖艶タイム、ハイトーンが活きるサビ、咲良菜緒のシャウトなどTEAM SHACHIの新たな魅力とパフォーマンスを目一杯詰め込んだ1曲だ。

さて、「ラウドポップ」という単語は造語であり、音楽ジャンルとしては存在しない。つまり、TEAM SHACHIは新たな音楽ジャンルを作ろうとしているのだ。

「AWAKE」を紐解きながら「ラウドポップ」を詳しく解説したものが坂本諒氏のブログであり、すでに定義づけは完了していると私は考えているのでここでは詳細な解説を差し控える。

この楽曲が「ラウドポップ」を定義づけたことにより、TEAM SHACHIはその楽曲性を確固たるものとしたと考えている。

これと同時に、TEAM SHACHIはチームしゃちほことの融合を試み始め、新たなステージに飛び出していった。

出来上がったチームシャチは、チームしゃちほことも、チームを読まないTEAM SHACHIとも違った姿だった。この下敷きには、チームしゃちほこ時代に得たもの、自ら定義づけた「ラウドポップ」が必要不可欠だったように思う。そしてズバリ「ラウドポップ」を体現する「AWAKE」の存在は大きかった。

これに敬意を表して、「AWAKE」を「ラウドポップ賞」とした。現場でかかるとめちゃめちゃにアガる曲なので、まだまだガンガンやっていってほしい。

 

アカシックレコード賞:番狂わせてGODDESS

ヘビーなギター・ベース・ドラムのバンドサウンドにブラスの華やかな音色、 ポップでキュートなメンバーのボーカルをキャッチーなメロディ乗せて「 チームしゃちほこ・TEAM SHACHIのこれまで、そしてこれから」が放たれる、TEAM SHACHIがなりたかったチームシャチの姿を象徴する楽曲だと思っている。名刺代わりになる一曲だろう。
歌詞の随所にはこの曲の制作を手掛けた浅野尚志が提供してきた楽曲との繋がっている。そしてその歌詞はチームしゃちほこ・TEAM SHACHIの歴史に紐づくものであり、「ばんくる」を聴くと走馬燈のようにこれまでの歴史を思い出すことができる。
たとえば、「乙女の行き着く先は女神」の「乙女」は、「乙女受験戦争」の「乙女」であり、チームしゃちほこ自身を指す。
また、「強い強い 私龍になる」は「恋人はスナイパー」の「くるくるぱっと回って昇り龍」 と同じく咲良菜緒が担当するパートである。

そして、「乙女の行き着く先は女神」と秋本帆華が繋ぎ、「番狂わせて 番狂わせて 番狂わせて闘え」と大黒柚姫がエモーショナルに落ちサビを歌い、 ブレイクのちのラストサビまで突っ走る構図は「 抱きしめてアンセム」に通じるものがある。アンセムでは、 秋本帆華の「君の知らない物語〜」から大黒柚姫が「 完成形はまだ未定」と歌い継ぎ、ブレイクを経てラストサビまで駆け抜けている。このブレイクが、 言わずもがなブラスの華やかな音色に変わったところがTEAM SHACHIの楽曲たらしめている点も注目したい。

さらに、この曲のテーマ「番狂わせ」も、デビュー曲「恋人はスナイパー」から変わらないテーマだ。 偉大な先輩であるももいろクローバーZを追いかける曲と、「ばんくる」が 同じテーマを貫いているところを評価したい。
その番狂わせは、実際に「俺の藤井 2016 in さいたまスーパーアリーナ〜Tynamite!!〜」で起こしていることも特筆すべきポイントだ。

さて、ここまでこの曲で歌われる「過去」について語ったが、冒頭にも書いたとおり「 番狂わせてGODDESS」は、未来を歌う歌でもある。

もう大丈夫 積み上げた過去
ガソリンに変えたら
即フルスロットル 光も追い越す
乙女の行き着く先は 女神

歩んできたこれまでの過去全てを糧としてぶつかっていたパシフィコ横浜は大成功だった。きっと、これから先も彼女たちは光の速さで走り続け、いずれ女神となるのだろう。

そんな確信を得られる楽曲であった。このため、元始からのすべての事象、想念、感情が記録されているという「アカシックレコード」賞とした。
これから歌い継ぎ、育っていくこの楽曲が示す先を、一緒に見ていきたいなあ。

 

勝手にベストパフォーマンス大賞2021

楽曲レビューだけでは物足りない!2021年を振り返り、よかったパフォーマンスを選りすぐって私が勝手に賞を授ける企画。
楽曲大賞と同じく、独断と偏見。切り口を変えて、複数選出しています。

 

エモーショナル賞:「夢の途中」@東名阪でオトす‼︎ツアー名古屋ダイアモンドホール公演第2部

随分久しぶりに披露された曲だった。振り付けもなく、ただただ歌だけをじっくり聞く瞬間だった、というか、現地では号泣していたので何も見えていなかった、というのが正解だろう。

2021年は、パシフィコ横浜公演に向かって走り続けた1年だった。「東名阪でオトす‼︎」ツアーはこの中でファンを増やしていこうとする重要なツアーだった。そしてその千秋楽、名古屋ダイアモンドホール公演はパシフィコ横浜へ向けて気持ちを固める壮行会のような立ち位置だったように感じている。

目指すべき当面のゴールはパシフィコ横浜だが、その先には武道館、バンテリンドーム名古屋が待っている。「夢の途中」を通して、今目指しているパシフィコは一つの停車駅だということ、その中で互いに出会えた奇跡、一緒にその先の先へ向かおうと歌で語りかける姿、素晴らしかった。
メンバーの気持ちが歌を通して伝わってくるようで、涙が止まらなかった。そしてこれまでのチームしゃちほこ・TEAM SHACHIとの思い出が次々とフラッシュバックしていった。
思えば、この公演から気持ちを歌に込められるようなセットリストの組み方をするようになったと思う。パシフィコ横浜、鯱の大感謝祭ではメンバーからも明確に語られている。

ひと夏の思い出にふさわしいエモさがあり、思い出に残ったので「エモーショナル賞」とした。しっとり夢を語るこの曲、折に触れて披露されてほしい。

 

歌唱賞:「プラネタリウム大塚愛カバー)」@鯱の大感謝祭 Zepp名古屋公演第1部

大黒柚姫の珠玉のコーラスワークで耳が幸福に満ちるパフォーマンスだった。詳細は当該公演のレポートに記載したのでここでは割愛するが、とにかく素晴らしかった。

静まり返る会場に響く柚姫の繊細な歌声がすっと耳に馴染んでいく。そして、主旋律ではない柚姫の声を自然と耳で追いかけ、味わってしまうのだ。

この感覚を再び味わいたいと思った。

特に名古屋公演は初見だったこともありより印象に残っているため、歌唱賞として選出した。またどこかで聞けるだろうか。

 

ベストパフォーマンス賞:「HORIZON」@OVER THE HORION〜はちゃめちゃ!パシフィコ〜

そうです私がHORIZON大好き侍です。初披露以降、大好きすぎて気を狂わされている。

初披露時、とにかくパフォーマンスのレベルが高すぎると唸った。特に咲良菜緒のパワフルな歌声が楽曲に映えに映えている。
歌い出しの安定感が凄まじくまず驚かされ、キーが高いサビもピッチの安定感は言わずもがな、声量と声の厚さが段違いだ。あの小柄で薄い身体からどうやってあの声を出しているのか不思議だ。
現地で聞いてから配信も聞き直したが、生歌でこのクオリティかと驚くほどだ。

咲良菜緒だけではない。大黒柚姫の繊細な歌声は、サビで咲良菜緒との良いコントラストとなり、タイアップアニメ「ドールズフロントライン」の世界観を暗示しているように感じられる。

坂本遥奈は、安定のラップパートのクオリティの高さだ。不敵な表情と攻撃的に畳みかけるラップがマッチして彼女のパフォーマンスの強さが引き立つ。

秋本帆華は、印象的なセリフのパートを任されている。セリフをただ言うだけでなく、ここで付けられる表情、目の伏せ方など世界観に浸り切ったパフォーマンスが光る。

歌唱だけではない。軍隊を思わせるリズムを刻むこの楽曲は、ダンスも4人の全体芸がバチバチに光っている。大黒柚姫坂本遥奈が他の3人を操るような振り付けがあり、ダンスのキレはいつもより増していた。
メンバー各々不敵さ、儚さ、力強さ等これまでにない表情でもその世界観を表現している。

総じて、タイアップ楽曲として世界観をきっちり表現し、その役割をこなしていたパフォーマンスだったように思う。初披露にして、あまりに出来過ぎで衝撃が走ったため「ベストパフォーマンス賞」に選出した。

そして、あまりに出来過ぎな初披露から、HORIZONはさらに進化している。これからこのが曲とともに、さらに羽ばたいていってほしい。

 

おわりに

誠に勝手ながら、大好きな楽曲やパフォーマンスに敬意を評し、「賞」を勝手に作ってしまいました。

特に何の権威もないけれども、アイドル界のお祭りにちょこっと乗っかってちょっとした自分の中のお祭りをシェアできていれば幸いです。

そして、ブログを読んでくださった皆様本当にありがとうございました。感想をくださったり、シェアしてくださったり、いいねをくださったり、スターを投げてくださったり励みになりました。役に立ったよ、とか、現場に行きました!とか本当に嬉しかったです。

現場で声をかけてくださる方も増え、充実した日々でした。

そんなみなさんに私から「マジ感謝賞」をささやかながらお送りいたします。

2022年もTEAM SHACHIとそれに関わるすべての方にたくさんの幸せがありますように。