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柚姫の部屋まで行っちゃおうよ!――柚姫の部屋フェス2022レポ


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「柚姫の部屋」は毎週月曜夜9時から、TEAM SHACHIのYouTubeチャンネルで配信されている「ハチャメチャ情報教育バラエティ」。

TEAM SHACHIの大黒柚姫、SCRAPの瀬戸口俊介をMCとし、スターダストプラネット所属のアイドルを中心に、様々なゲストを呼ぶこの番組が2021年ぶりにいつものスタジオを飛び出してフェスを開催!

スターダストプラネットの架け橋になりたい」そんな柚姫の夢が形になってから一年、今度はスターダストプラネットのアイドルにに留まらず、バンドも参戦、両部SOLD OUTという盛り上がりを見せました。

更に大きな架け橋になりつつある部屋の主・大黒柚姫と管理人・瀬戸口俊介の馬車馬の如き働きぶりと、それぞれのアイドルたちのきらめきを外部記憶としてここに記していきたいと思います。

もくじ

 

第一部

素人のカラオケ大会

前回同様、恒例となった会場中の瀬戸口俊介のカラオケ大会。前説を挟みながら、3曲も披露されました。

  • Hello Song(星野源
    柚姫の部屋への歓迎の気持ちを込めて選曲された一曲。本当にこの時間嫌だったけど歌ってみると気持ちいいものですね、とコメントのとおり、楽しそうに歌われていました。
    間奏では、昨年出演のアメフラッシといぎなり東北産へ、去年はありがとうまた出てくれよなー!とメッセージと、藤谷美海ーー!!のシャウト、そして次はとき宣さんも出たらいいじゃんーーー!とこのフェスの次への展望を覗かせる場面も。
    もうこの時点で、やったー!部屋フェス最高ー!の気持ちです。

 

  • 君という花(ASIAN KUNG-FU GENERATION
    途中途中で注意事項をはさみながら次の曲へ。メガネロック舐めんなよ!とこの曲のイントロがかかった瞬間の高揚感といったらもう。
    ASIAN KUNG-FU GENERATION、特に「君という花」が収録されている「君繋ファイブエム」はそれこそ擦り切れるまで聞いた思い出がある、青春の音楽なのです。
    密かに期待していただけあって、たまりません。
    間奏で観客にレスを送る瀬戸口俊介も面白く、またアウトロの「オゥイェー」に混じってまたもや「藤谷美海」を混ぜてきていて、もうラッキー藤谷に頼り過ぎでは?早く部屋に呼んでくださいよ、ね、Tさん(※SCRAP営業部所属、柚姫の部屋のディレクター)。

 

  • エンジョイ人生(チームしゃちほこカバー、演・瀬戸口発組合)
    まだまだ素人のカラオケ大会は続く、と思いきや、ステージに上がってきたのは大黒柚姫。え!二人で!?と思いきや、さらにSCRAP所属の小川晶弘が登場。
    この三人で「瀬戸口発組合」(※ももいろクローバーZの佐々木彩夏、B.O.L.Tの高井千帆内藤るな、AMEFURASSHI全メンバー、播磨かなから成る「浪江女子発組合」のパクリ)として登場。
    あっくんが来るならうちわ作ったのに!!!!!!!!!!
    この三人で披露したのは「エンジョイ人生」。これは、ukkaの茜空ちゃんが柚姫の部屋にゲストとして来た際のリクエスト。
    歌唱はほぼ柚姫が担当し、瀬戸口さんと小川さんはダンスに専念しました。
    この小川さんのダンスに真面目な彼の性格がよく出ていて、しっかり振りを落として完璧に踊っていてびっくり。
    瀬戸口さんはといえば、小川さんほどのキレはないもののきっちり振りが入っていたようです。そしてまさかの落ちサビを担当。

    そうずっと
    延長戦は続くよ
    冒険してたいエヴィデイ
    道無き道へと進みましょ
    さあ 遊ぼう! 遊ぼう!遊ぼうぜ!

    この歌詞、いつ聞いても好きです。例えおじさんが苦しそうに歌っていたとしても。
    完全なる悪ふざけのはずなのに、尊いものに見えてしまうのはなぜなんでしょうね。
    この3曲で前座は終了。自分がとんでもない満足感に包まれていることに気づきはて?と思いながら、本編に向かう気持ちを整えるのでした。

 

ばってん少女隊

柚姫から、「トップバッターは私も大好きなばってん少女隊ちゃんです!」と呼び込まれたばってん少女隊

一発目は「Oisa」からのスタートでした。独特な世界観と癖になるメロディでバズったこの曲、柚姫の部屋フェスに来る客層にはだいぶ浸透しているかな?という実感があり、仲間内で「Oisaは来るか来ないか」議論をも交わしました。
この「Oisa」を自信を持って一発目にもってくる姿勢に拍手を贈りたいです。やっぱり、「誰でも知ってる」代表曲があるのは強い。

そして「Oisa」曲中の瀬田さくらの世界観の表現力はずば抜けている。曲の無機質さにあわせて表情を消した姿は、まるでアンドロイド。素晴らしい。

2曲目は打って変わって、楽しく踊れる「ジャン!ジャン!ジャン!」。これは、柚姫が好きだと言い続けたからセットリストに入れてくれたのでしょう。そんな柚姫はステージ袖で踊りまくってめちゃめちゃ汗だくになったそうで……

このあとたくさん出番があるのに、何やってるのあなたは…そんなところが好きなのだけど。

柚姫の話はともかくとして、一気に会場はハッピーな空気に。MCを挟んで披露された「虹ノ湊」でもその空気は続きます。

ライブハウスの音響で「虹ノ湊」を聴くと、爽やかなサウンドの中にズン、と響く重低音を感じられていいなあと思います。

その後、新曲の「和・華・蘭」、「Freeな波に乗って」、「さがしもの」とパフォーマンスされました。

「和・華・蘭」は春乃きいなの担当県であり出身地の長崎をテーマに、daokoが制作に関わっているのですが、これがまたいい。

クールな空気をまとう「笑わない曲」に分類され、「登り坂下り坂」から始まり、「ランタンフェス」「ハウステンボス」とことん長崎要素を詰め込んでもなお、世界観を崩さないところが素晴らしい。

「大好きなこの街を守りたい守りたい」と春乃きいながしっとりと歌うところも、長崎という土地の歴史を感じます。吐息交じりの歌い方もセクシーで、今のばってん少女隊だからこそ出せる魅力なのではないかと思います。

近年、種々のローカルアイドルが洗練された楽曲で勝負を仕掛けてくることが増えているアイドルシーンで、「和・華・蘭」のような楽曲があることは強みになるのだろうな、と感じています。

最後に披露された「さがしもの」も、佐賀県をテーマにした楽曲で、わかりやすくノリやすい一方、目新しいアイリッシュパンクな曲調と和楽器サウンドが融合するなど、楽曲面でもかなり注目しています。

「さがしもの」はみんなで振り付けを真似して楽しめるだけでなく、高速のステップも見どころ。イントロで弦楽器が高速で刻むメロディに合わせて踏む高速ステップ、理解はできるけど一生真似ができる気がしません。

驚くのがあんなに高速のステップを踏んでいるのに、上半身の縦揺れが極端に少なく見える点。今回もお見事でした。

「虹ノ湊」にも通ずる楽しさ・楽曲の捻り・ハイクオリティなダンス、この三拍子が「新しいばってん少女隊」を形作っているように思えました。和×クラブミュージックの基礎となった「Oisa」から、大盛りあがりを見せた最新曲「さがしもの」まで、過去を含めた「地続き」っぷりが見事で、お腹いっぱいなパフォーマンスでした。

大満足のステージを終えて、主と管理人とのトークをほくほくと眺めていましたが、上田理子から悲しいお知らせが。

ばってん少女隊から、新メンバーの俊介が卒業するとこのこと。

一度もステージでパフォーマンスを見られないまま、俊介は卒業してしまいました。でも、彼の「喋りは白帯、眼鏡は黒縁」が最後に聞けてよかったと思います。

柚姫から大丈夫だよ6人のほうが絶対売れるよ!と太鼓判を押され、番中野サンプラザ公演に向けて気持ちを新たにしたのでした。

がんばれ、ばってん少女隊!負けるな、ばってん少女隊

…おい、SCRAP悪ノリがすぎるぞ!

 

THE STARBEMS

TEAM SHACHIの「Rock away」がヒダカトオル提供という縁で出演となった唯一の「スタプラ外・非アイドル」のアーティスト。

とはいえ、ヒダカトオル本人は「これが令和のアイドルだ!」と大見得をきっていました。

アイドルオタク、それもスタプラのオタクが集結する中で、大ベテランは堂々たるパフォーマンスでした。かっこよかったです。

一応予習はしてきたものの、分かった曲は1曲のみでしたがとても楽しめました。

会場である川崎クラブチッタには巨大なミラーボールが設置されています。唯一そのミラーボールを使ったのはTHE STARBEMSでした。私、ミラーボールが回れば何でも良くなっちゃうパーリーピーポーなのですが、この演出がやっぱり非常によくて。
一貫したパンクサウンドの中でも少しクラブミュージックに寄せた楽曲でミラーボールを回されたら、好き以外になにもない。

そして、待望していたのがTEAM SHACHIとのコラボパフォーマンスの「Rock away」。

ヒダカトオルとのパフォーマンスは2020年の「シャチZERO」以来、「Rock away」を一緒に披露するのは2019年の夏ぶりです。

TEAM SHACHIメンバーはRock awayで着用した衣装で登場。バンドセットとブラス民、シャチメンでステージはギュウギュウ。

THE STARBEMSとブラス民の演奏の音圧に圧倒されるも、シャチメンのボーカルも負けない強さがあるのに「これだよ!これ!」とうなずいてしまう。

ほんとに、生音が似合うグループです。2019年の夏、数々のロックフェスを回っただけあってお客さんを巻き込む力もピカ一でした。

THE STARBEMSを見て思ったのは、やっぱり私はバンドサウンドが好きだし、音楽に身を委ねて体を揺らすのは楽しいということ。ベースの方が楽しそうに演奏されているのが印象的でした。

 

マイグロ

たこやきレインボー春名真依とTEAM SHACHIの大黒柚姫の限定ユニット。

春名真依ことまいまいは、柚姫の部屋新春超特大ロング生配信に出演するなど、柚姫の部屋との縁も深い人。たこやきレインボーが解散してからは、歌唱やダンスなどのパフォーマンスの機会はなかったようで、まいまい推しも集結していたようでした。

パフォーマンスはまいまいのソロ曲「まいっちんぐ☆まいまいマジック」からスタート。柚姫とふたりのパフォーマンス、こんな機会次にいつあるかわかりません。

全体通して思ったことですが、わたしの中のまいまいは、舌っ足らずで愛嬌が超一級というイメージがあったのですが、顔は小さいし、手足は長いし、ダンスも歌も昔見たときとはレベルが違って驚きました。

マイグロの目玉パフォーマンスはモーニング娘。の「気まぐれプリンセス」のカバー。一部のハロヲタタフ民からカバーを待望されていたこの曲が、スペシャルなユニットで実現されましました。

気まぐれプリンセス」はモーニング娘。の楽曲だけあって、ダンス・歌唱ともにかなりの実力を要するもの。マイグロの二人はこれを完璧にこなして見せました。柚姫の「セクシー」は見慣れてきましたが、まいまいのセクシーに触れてまた違った魅力を見つけ気持ちでいます。

照明演出もかなりよくて、お顔や姿を見せるというよりは雰囲気を重視したもので世界観がばっちり表現されていました。

最後はチームしゃちほこの「ザ・スターダストボウリング」。かつてまいまいが初めてたこやきレインボーとしてステージに立った時の思い出の曲ということでリクエストされたものだということ。

かつて、チームしゃちほこのイベントのお手伝いにたこやきレインボーが来てくれる、というのはよくあったことで、私も初現場である一周年記念イベントを思い出しました。そのころのたこ虹ちゃんはまだすごく小さかったのに、こんなにきれいなお姉さんになって…と感慨深くなるのでした。

そんな感慨も、「スタボ」の前には空の彼方へ。「私、絶対レーンの前では泣きません!」とまいまいのキュートな声で言われて盛り上がって、サイコー!となるのでした。

最高のパフォーマンスを終えた「マイグロ」、柚姫とまいまい二人のセルフプロデュースで、衣装や歌割りも二人だけで決めたそう。本人たちも言うように、この一度きりで終わるのはあまりに惜しい。

また見たい二人ユニットでした。

 

TEAM SHACHI

トリは部屋の主属するTEAM SHACHI。今回もブラス民を引き連れて、「ガチ」のパフォーマンスを見せてくれました。

やっぱり、私達の大切な大切な仲間の「ブラス民」を沢山の人に見てもらえる機会があることはこの上ない喜びだな、と思います。

わかっている私でも、「番狂わせてGODDESS」のイントロのファンファーレは圧倒されます。比較的新しい曲ながら、「TEAM SHACHIのライブが始まるぞ!」とボルテージと期待が膨らんで弾けるのがわかる。圧倒的ドホームでも、「刮目せよこれがTEAM SHACHIのライブだ!」と言うかのような気合の入り方。

畳み掛けるような「そこそこプレミアム」「AWAKE」の流れもお見事。ラウドポップを定義した「AWAKE」が、こんなに盛り上がる曲として定着しているのが嬉しいですね。

「JIBUNGOTO」でブラスの音色を堪能しつつ、最後に披露されたのは最新曲「舞頂破」。

これだけ盛り上がる曲を連発した後(特に柚姫は3度の早替え、MCで出ずっぱり、マイグロパフォ後)にも関わらず、このハイカロリーな楽曲をもってくる姿勢。好きです。

秋本帆華の妖しさ、叩きつけるような柚姫の妖歌い方、サビのなおちゃんのハイトーン、スーパー坂本遥奈タイム、どれも絶品でお腹いっぱい。

「楽しく踊れる」なTEAM SHACHIを見せてくれるパフォーマンスでした。

 

第二部

素人のカラオケ大会

二部もしっかりありました、素人のカラオケ大会。一部より更にパワーアップした

  • 新宝島サカナクション
    番号が遅かったため、ゆっくりみれずに無念。セトグラーたちが楽しそうに踊ったり、うちわを振ったりするあたたかなフロアで、気持ちよさそうに瀬戸口俊介が歌っていました。
  • YAH YAH YAH(CHAGE and ASKA
    瀬戸口俊介&小川晶弘の2名による「おがわ&あきひろ」でのパフォーマンス。
    スターピース過ぎて、会場は大盛りあがり。何色振ったらいいかわからん人たちが白く燈したペンライトを振っている姿に、瀬戸口俊介は「立ったらいいじゃん!」と会場を煽りました。そして総立ちになる会場。
    もう、何を見せられてるんだよ!とおもいながらも全力で悪ふざけをやり切る大人たちはキラキラして見えて、え?まだ開場中だよね?というくらいのテンション。いい曲です。
  • エンジョイ人生(チームしゃちほこ)
    そしてまた、瀬戸口発組合によるエンジョイ人生が披露されます。2部は新メンバーにSCRAP営業部から水上さん、今るなさん(B.O.L.Tの内藤るな)を加えた豪華なパフォーマンスに。
    途中、震源地であるukkaの茜空ちゃんがカメラを手に横切ったり、悪ノリの女王・咲良菜緒が横切ったり、グランドフィナーレか?ほどの盛り上がり。
    落ちサビは変わらずしゅんちゃん。いい歌ですね。ほんとに。
    内藤るなさん、いつレッスンしたの?というほど振り付けが完璧でした。プロはさすが、と思うとともに、それと並んで遜色のない小川さん、ドルヲタとしてのプライドを感じました。
    そんなおなかいっぱい、さらにパワーアップしたオープニングアクトを経て、本編へと移り変わります。

B.O.L.T

大好きな「夕日の後の夜に」から始まり、「Please Together」や、「Hear you」など、好きな曲が詰まったセットリストで大満足でした。

「夕日の後の夜に」、空気がガラッとB.O.L.Tのライブだ!と変わるのがすごい。強く前に出るバンドサウンド、切なくなるくらいのエモーショナルさとそれでいて爽やかさを残すボーカルが、B.O.L.Tらしさだなと思います。

「Please Together」は、もう一つのB.O.L.Tらしさの「楽しさ」がギュッと詰まった楽曲。「オネガイシマス」とペコペコする振り付けが楽しいし、メンバーの笑顔も弾けていて最高。「四の五の言わずにはい土下座」で敬意を込めて土下座させていただきました。

一番驚いたのは「Hear You」。いわゆる聴かせる楽曲で、対外試合で聴けることが意外でした。ほんとにこの曲はコーラスが素晴らしくて、ただただ惹きつけられて魅入ってしまう。

メンバーの表情も素晴らしく、耳も目も幸せでした。そして間奏のギターがなんとも私の青春時代(バンドばかり聴いてきた暗い青春)を想起させて、たまりません。

全体的に、定番曲と最新曲を抑えながらもB.O.L.Tの様々な魅力が発見できるステージでした。

CROWN POP

ブルー×ピンクのフリルとレースがたっぷりついたかわいらしい衣装で登場。
私、この衣装が大好きなので拝めて幸せでした。クラポちゃんは比較的大人っぽい衣装で目にすることが多かったので、めいっぱいガーリーで甘い衣装は新鮮。
全員ビジュアルがパーフェクトなクラポちゃんだけあって、全メンバーよくお似合いでした。

パフォーマンス面では、とにかく洗練されているという印象を強く持ちました。歌はいぶいぶこと三田美吹が中心となり、全員の歌唱力がジャンプアップしている印象があります。
ダンスもとにかくきれいで、ダイナミック・天真爛漫なイメージが強いスタプラの中で、異色を放っているなといつも思います。

夏フェスで聞きそびれた「夏恋スコール」が聞けて、大満足でした。「嫌いで好き」と繰り返されるサビのなんといじらしいことか。MVもかわいらしくて大好きです。

 

ukka

りじゅちゃん俺だーーーーー!!!!(1年ぶり2回目)

メジャーデビューミニアルバム「青春小節」リリースイベント真っ最中のukkaは、ミニアルバム収録曲を中心にお手本のようなフェスセトリで挑みました。

何といっても、最新曲「空想トラベル」の歌い出し。推しの村星りじゅちゃんが歌っているという贔屓目を抜きにしても、あのハイトーンをきっちり1曲目で当ててくるのはいつ聞いてもすごいな、と思います。歌い出しのりじゅ&あやめコンビの歌唱力でぐっと心を掴んで、サビのフリコピは楽しく、フェスの1曲名にはぴったりだな、と感じました。ラスサビ前、推しの「遊ぶぞ!」がたまらないです。

「エビ・バディ・ワナビー」は「空想トラベル」、その次に披露された「AM0805の交差点」よりも更にギアを上げた楽しさがそこにありました。空ちゃんは「SCRAPってなんですのん?」とお得意のアドリブも混ぜて。

更に「キラキラ」を放り込んできたところが真っ向勝負のフェスセトリ、という感じ。

そしてメンバーが紫のリボンをつけていたことから期待をしていた「それは月曜日の9・時のように」。ukka・柚姫の部屋MCがお互いに「勝手に柚姫の部屋のテーマソングだと思っている」と語っているので、もう公式ソングなのではないでしょうか。

前回の柚姫の部屋フェスでは、残念ながら欠席となったもあちゃんの立ち位置に柚姫が入る形でしたが、今年はもあちゃんもいて、更に結城りな・葵るりの新メンバー「りなるり」コンビを含めた6名とのコラボパフォーマンスとなり、柚姫も満足げ。

前回はメンバーが大幅に減っていたタイミングで、さらにもあちゃんの欠席もあったこと、チケットが売り切れたタイミングで追加出演であったことから「試練」という空気が漂っていたことを覚えています。

それから一年、りなるりもukkaにとって欠かせないピースになり、今年はフルメンバーで、柚姫の部屋フェスのパフォーマンスとしても、ukkaとしても、「お先明るい」空気が漂っていて、ハッピーな空気の「それ9」がより愛に溢れたものに聞こえました。

「台場の方まで行っちゃおうよ」を「柚姫の部屋まで行っちゃおうよ」と歌詞を変えて歌う茜空さん、ウッキウキに見えました。そして、やっぱり柚姫の歌声はシティポップに合う!違和感がなさすぎて、ukkaメンか?と疑うくらいに馴染んでいました。これも、彼女の人柄故なのだろうな、と何度目かの納得。

そして「Viva La Vida」で大団円。人生万歳を歌うこの曲、このフェスで何度も披露された「エンジョイ人生」と通ずるテーマでもあり、なんだか繋がった感じがしました。最近のukkaのお先明るさともマッチして、大団円でukkaのパフォーマンスは終わったのでした。

 

TEAM SHACHI

この日のパフォーマンス、非常によかったのだけれど、どうしても語りたいのが「Rainbow」。「Rainbow」は、TEAM SHACHIの楽曲の中で大切な曲と位置づけられていて、ライブの大切なシーンで披露されることが多い楽曲です。

披露されるたび、メンバーからの愛を手渡されているように感じる「Rainbow」。主にワンマンで披露されるからこそ、タフ民とメンバーの親密さを感じる曲です。これを、柚姫の主催のフェスで披露した。一気にホームだ、という気持ちになるとともに、普段はタフ民ではないルームメイトも優しく「ホーム」に、いや「部屋」へ招き入れてくれ、柚姫が身体いっぱいに抱えている溢れんばかりの愛をルームメイトひとりひとりに手渡している、そう実感しました。

フェスでは、「柚姫の人柄」が語られることが多くありました。人懐っこくて、面倒見のいい柚姫ちゃん。重たいくらいにファンのことを好きな柚姫ちゃん。その彼女の愛が、会場に降り注いでいるように感じました。

このブログで何度も何度も書いていますが、自分は何もできない、と泣いていた女の子が、こんなに大きく成長した姿が見られること、彼女が放つハッピーなオーラを中心にフェスが回っていることに胸がいっぱいになりました。

「柚姫の部屋」というコンテンツ、ひいては大黒柚姫の魅力を改めて実感した素晴らしい選曲でした。

グランドフィナーレ:エンジョイ人生  

走馬灯かな?と思うほどにまぶしく、それくらい幸せが溢れていた最高のステージでした。

二部出演のメンバー+ヒダカトオル+スタッフが総出でステージに上がり、みんなで「遊ぼう!」と歌う曲を踊る姿はまさに「柚姫の部屋」。アイドルもスタッフも関係なく、ワチャワチャガヤガヤ楽しく笑っている姿がああ、柚姫の部屋だなあ、と思ったのです。

なにか物を持っていないとステージに上がれない、という謎のレギュレーションのもと、楽屋にあったであろう差し入れやケータリング、メイク用品、消毒液など、思い思いのアイテムを手にゲラゲラ笑う出演者+スタッフの面々。これがたのしくなくて、なんだっていうんだ。

急遽の出演だったそうで、ふわふわ踊るアイドルたち(ヒダカトオルは裏で動画を見て練習したそうですがふわふわでした)のなかで、きっちり完璧に踊り通す小川晶弘さん、ここでも真面目さがピカピカに光っていました。

歌唱はほぼ柚姫が担当、瀬戸口俊介もマイクを持っていたものの、落ちサビでは本家の咲良菜緒に手渡されました。

おじさんたちが複数いる舞台の上で、「遊ぼう!遊ぼう!遊ぼうぜ!」、まさに今じゃん、これしか感想がありません。

謎解きを通じて、楽しさ・悔しさ・信用のある不信感を届けてくれるSCRAP。柚姫の部屋でも、大人たちが全力で悪ふざけしながら、楽しいものを提供しようとしている姿が私は大好きです。

SCRAPと柚姫の部屋がずっと続いていてほしいし、何歳になってもずーっと一緒に悪ふざけしてほしい。そう願い続けています。

来年はもっとでっかい会場で、もっとでっかいでっかい悪ふざけをSCRAPさんがしてくれることを期待せずにはいられません。
来年はもっとでっかい会場で、柚姫の部屋フェス待ってます!