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#シャチはちゃパシ はこう楽しめ!――勝手に!Road to #シャチはちゃパシ final

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まだ寒い2月の豊洲PITで、「まだまだ夢見ていきますよ!」と秋本帆華が言った。TEAM SHACHIの新たな夢の出発点だった。

彼女たちとタフ民の夢に拳を突き上げて8ヶ月、夢への第一歩「OVER THE HORIZON〜はちゃめちゃ!パシフィコ〜」はもう目の前だ。
この8ヶ月の努力が実を結び、TEAM SHACHI史上最大キャパシティ、最大スケールのライブが幕を開けようとしている。

この記事は、逸る気持ちをどうにも抑えられない私が、「OVER THE HORIZON〜はちゃめちゃ!パシフィコ〜」(以下はちゃパシ)について、これまでの情報をまとめ、楽しみ方やポイントを自分なりに示してみる記事としたい。

 

浴びろ!TEAM SHACHI -full armor ver.-

なんと言ってもこれだろう。「ブラス民」、「バンド民」が揃ったフルアーマーのTEAM SHACHIの音の圧、これを浴びてぶっ倒れずに済むか、甚だ疑問だ。

バンドメンバーはGt.masasucks(FULLSCRATCH / the HIATUS / RADIOTS / J BAND)、Dr.Tatsuya(Crossfaith)、Ba.MIYA、Gt.芳賀義彦。
「SHACHI Navigates Spotlight」(以下SNS)、「TEAM SHACHI TOUR 2020〜異空間〜:Spectacle Streaming Show “ZERO”」(以下シャチZERO)で帯同したメンバー且つTEAM SHACHI史上初のツインギター構成だ。
この重厚感は折り紙付き、SNS・シャチZEROにおけるパフォーマンスはタフ民からも好評だ。

その音は「バキバキ」「ゴリゴリ」と表現するのがふさわしいラウドなサウンドで、音が身体を揺らすほど。
特に私はTatsuyaさんの超絶技巧ドラムが大好きで、2月の豊洲では轟音を響かせるバスドラムに心底惚れ込んだ。

この豪華生バンドに加え、お馴染みのサックス×3、トロンボーン、トランペット×2の華やかなブラスの音色が加わり、さらにはメンバーの力強く時にキュートでポップなボーカルがこれに負けない強さで食い込んでくる。どれほどの音に包まれることになるのか、「音」に着目しただけでも、TEAM SHACHIが標榜する「ラウドでポップでブラス」であり、「はちゃめちゃ」だ。

そして今回のバンドメンバーにおいては、史上初の有観客且つブラス民・バンド民がいるフルアーマー状態でのパフォーマンスとなる
過去を振り返ってみれば、記憶に新しいSNSではブラス民不在、シャチZEROではフルアーマ状態であったが無観客での開催だった。
不本意ながら不完全な形になってしまったバンド民帯同を、全員連れてきてツインギターにしてしまうこのはちゃめちゃぶり。開場は音響設備が整ったパシフィコ横浜だ。
さらに言えば、シャチZEROはLINE CUBE渋谷での公演だったはずであり、環境を含めたリベンジとも言える。ここまでくるともはや少年漫画のボス戦に近い。(フルアーマー、と例えたのでロボットアニメか?)

今まで体感しえなかったこの音圧を、はちゃパシではまさに「浴びる」ことになるのだろう。
環境が整えばどうしても現地に来てほしい理由がここにある。身体を揺さぶる「音」への期待に、武者振るいが止まらない。

 

はちゃパシに賭けるメンバーの思い

はちゃパシが発表されてからこれまで、パシフィコをひとつのチェックポイントと定め、この道程をyoutube「はちゃめちゃchannel」において記録している。

どれもパシフィコへ至るまでの軌跡が記録されており必見だが、各メンバーのソロインタビュー「spotlight」シリーズは特にパシフィコ前に見返すべきだろう。
本人たちの口からこれまでの活動やパシフィコへ向かう気持ち、これから先の展望が語られているが、切り口は四者四様だ。

秋本帆華

咲良菜緒

大黒柚姫

坂本遥奈

そしてファンクラブ「タフ民の集い」では、Web会報としてはちゃパシを直前に控えたメンバーソロインタビューが順次公開されている。

公演のの具体的な内容に踏み込み、ネタバレ部分は伏せ字となる超匂わせ、若干ネタバレインタビューだ。これもメンバーの想いを知るうえで重要な情報となるだろう。

Web会報
https://teamshachi.nagoya/special/web_magazine.html

 

一つの完成形に至る「Today」

今回ポイントとなる楽曲の一つは「Today」だろう。この曲は、「会場全体でシンガロングできる曲があったらいい」という思いのもと制作されたものだ。

初披露は2020年の年明けから始まったツアー「異空間」であり、このツアーは新型コロナウィルス感染拡大の影響を受け、完走することが叶わなかった。

「異空間」ツアーにおいて、「Today」は「hey,hey say yeah」を開場にいる皆でシンガロングすることで完成する曲だ、とメンバーは語ったが、その後の環境は語るべくもなく、未だ「未完の曲」である。それでも、これまでのライブで必ず最後に歌われ、完成する日を待ち続けてきた。

そんな「Toady」が、タフ民の声とともに披露されることが決定している。
「Today」の「hey,hey say yeah」のボイスデータを募り、これを当日メンバーの歌声とともに会場に流すのだという。

Todayのボイスデータを録音、送信する作業中、ふと「おうち時間LIVE」を思い出した。緊急事態宣言により活動の場を奪われたメンバーが、自ら自宅で撮影・録音することでライブを作り上げ、限られた状況下でも存在を証明してみせた。今度は、私達の番なのだ。

コロナ禍で完成を見なかった「Today」を、コロナ禍を乗り越え迎えようとするTEAM SHACHIとともに、コロナ禍を乗り越える手立ての一つだったデータを活用する形でタフ民とシンガロングする。これが記念碑的な作品にならない理由がない。

本当の完成は、コロナ禍を完全に乗り越えたその先に会場全体で歌うまでお預けだということは理解しているが、ともにコロナ禍を乗り越えた証左でもあるはちゃパシに、一つの完成形とも言える「Today」が披露される。「なりたい自分になれない人はいない」と、まだまだ夢を見続ける彼女ら自身を鼓舞する歌を、形はどうあれ共に歌うことができることを幸福だと思う。

ボイスデータの募集は終了しているが、ボイスデータを応募していない人も心の中で、配信であればお家で、一緒に「hey,hey say yeah」と歌ってほしい。

▼Today@東名阪でオトす‼ツアー千秋楽

youtu.be

 

新規ソロ曲あり〼

これまで、ポエティックに「シャチはちゃパシ」の魅力であろうポイントを綴ってきたが、これ以外にも大箱のライブにふさわしい「楽しみ」が用意されている。アイドルの大箱=ソロ曲という、王道路線ももちろん予定されているのだ。このソロ曲も、「はちゃめちゃ」を構成するピースの1つとなるだろう。

かわいい、楽しいを予感させる秋本帆華咲良菜緒大黒柚姫坂本遥奈の各メンバー新規ソロ曲4曲がセットリストに組み込まれていることが現段階で明言されている。

これまで、各メンバーのソロ曲は順次制作され、折に触れて披露されてきた。成人したいま、改めてそれぞれのソロ曲が制作されることで、新たな切り口からより個人の魅力が引き立つものになるだろう。
現時点でわかっている情報は次のとおり。このソロ曲がどんなタイミングで、どんな意味を持ってセットリスト組み込まれていくのか期待している。

【それぞれのソロ曲のヒント】

秋本帆華:フルマラソン完走の経験をベースに自身が作詞。

咲良菜緒:今までにない可愛い感じ。

大黒柚姫:サンバ。浅野曲。

坂本遥奈:月9っぽいラブソング。

 

「はちゃめちゃ」と浅野曲

今回のライブタイトルの「はちゃめちゃ」とはなにか。これをTEAM SHACHIは「チームしゃちほことTEAM SHACHIの融合」と語っている。

では、「はちゃめちゃ」とは具体的にどういうことか。私の考えはこうだ。
テンション高めの「浅野曲」を中心に「とにかく場を盛り上げる」ことに軸足を置いてきたチームしゃちほこ時代を基礎とし、TEAM SHACHIの活動において磨いてきた表現力や歌唱力により、パフォーマンスのレベルを上げること。
また、TEAM SHACHIに改名後さらに幅を広げた様々なジャンルの楽曲を、納得感のあるセットリストに構成し、歌いこなし、ひとつの作品として完成させること。
この2つを同時に成立させることがTEAM SHACHIが目指す「はちゃめちゃ」と解釈している。

したがって、はちゃパシの軸となるのは、しゃちほこ時代を象徴する浅野尚志の作詞・作曲「浅野曲」となることは想像に難くない。実際に、「浅野曲多め」と明言されてており、新たなライブアンセムとなる重要な浅野曲「番狂わせてGODDESS」も発表済だ。

さらに、9月にリリースされた「浅野EP」におけるリアレンジはブラスが入ることはもちろん、ギター・ベース・ドラムの音が全面に打ち出され、冒頭に記した「ハンド民」のアレンジを彷彿とさせるものがある。

かなり高い確率で、はちゃパシは「浅野EP」が一つの軸になるだろう。これを如何に「TEAM SHACHI」と融合し昇華できるのか。TEAM SHACHIへの確信めいた期待が高まる。

 

OVER THE HORIZON

ここまで、はちゃパシが一つのゴールかのように語ってきたが、これはあくまで通過点でありここがピークとなるべきものではない。あくまで、パシフィコ横浜という会場を埋めてライブを成功に終わらせる、というのは試金石だ。
目指すのは3度目の武道館を満員にすることであり、その更に先にはバンテリンドーム名古屋がある。

だからこそ、このライブのサブタイトルは「OVER THE HORIZON(地平線の向こう)」なのであろう。

このパシフィコへの一歩は、かつての勢いに比べれば、歩幅の小さい一歩かもしれない。しかし、ベテランに位置づけられ地力が試されていること、コロナ禍の挑戦であることに鑑みれば、大きな一歩と断言したい。
次の一歩は、どんな一歩だろうか。地平線の先には、何があるのだろうか。きっとこれを予感させるライブになるだろう。

パシフィコ横浜に来る、配信で見るあなたは、「はちゃめちゃ」な波に巻き込まれてTEAM SHACHIが起こさんととするムーブメントの当事者になるに違いない。

わたしは、はちゃパシが、そのスタート地点だと確信している。

 

改めて、これを読んでいる貴方に問おう。

はちゃめちゃになる覚悟はいいか。わたしはできてる。