女限エリアからこんにちは

6月・7月の現場まとめ

日々が過ぎるのは早いもので、ぼやっとしていたら前回のまとめ記事から2か月もたってしまった。
気づいたらもう8月、セミなんかが鳴いている。
初夏に通った現場の数々、できる限り簡単にまとめたいと思う。

もくじ

 

6月の現場まとめ

ッスッゴイライブpremium

date 6.4 at.KT zepp yokohama

TEAM SHACHIは、ワンマンか?てくらい忖度なしの熱いセットリストをぶつけてくれた。最高。
フェスといえばみんなが知っていて楽しい曲を入れるのがセオリーだが、改名後の楽曲を中心に、熱く盛り上がれる曲ばかり。

「start」は大好きだしブルエンさん提供の楽曲なので強いのだけど、いかんせん文脈が強すぎる+ロックに強く寄っているので初見かつゴリゴリのアイドルオタクが多い場ではどうなんだろう?と思ったが、フロアの熱がガッと上がる感じがして良かった。
「AWAKE」をぶち込んでくるのも攻めの姿勢が強くて好きだ。今回はちょっとずつ「ラウド」な側面が見せられた気がする。

「DREAMER」「Rose Fighters」で締めるのもまた良かった。「DREAMER」は、「hey,we are TEAM SHACHI」から始まる。ここまでのセットリストの流れから、これが今のTEAM SHACHIだ!と高らかに宣言するようにすら聞こえ痺れた。4月にファイナルを終えたツアーで話題となった「スター性」のシーン(僕らは皆~から始まりメンバーが歌い継ぐ箇所)はどんななメンバーにいじられていてもなんだかかっこよく見えてしまう。
「Rose fighters」は、改名直後にラストを飾ることが多く、サイコー!と気持ちよくなってしまう。好き。

特典会では、柚姫に2Fにいたでしょーと言われたりだいすき案件しかない。曖昧シャングリラでぶち沸いてたせいだと思う。

シャチ以外では、ずっと気になってた#ババババンビを見られてよかった。
私の心の中のおじさんがぼくは小鳥遊るいちゃん!ていってます。怖い。アイドルを見るとき、私の中のただのオタクの人格が騒ぐときと私の中のおじさんの人格が騒ぐときがあって、まあバンビはおじさんが騒いでた。

グループ全体でみると、キラキラかわいいビジュの反面、ものすごい勢いでフォーメーション移動しててフォーメーション端の子は大変そうだなあと上から見ていて思った。それなのにずっとニコニコキラキラで王道アイドルだなあ、と思いました。
なんかの曲で近藤沙瑛子さんがビシッと2Fセンターを指さしていて、2Fセンターにいた私はヒェッ!となった。遠距離射撃してくるアイドル、すきです。
チェキが1000円という破格なので、いつか行きたいなあとおもいつつ、あんな可愛い子の隣に立つのはちょっと躊躇する。ほんとにおんなじ女か?(ピンショットもできそうな感じだけど、記念ならツーショットを撮りたいし。)
ともかく、また見てみたいアイドルだった。

出演アイドル全員バチバチのセットリスト持ってきていて、楽しいフェスだった。

 

ukkawaiiフェスティバル

date 6.12 at.サンリオピューロランド フェアリーランドシアター

KAWAIIで人を救うことができる。そう確信したライブだった。

サンリオピューロランドでは結構な頻度でアイドルのライブを開催していて、スタプラで言えば超ときめき宣伝部や、TEAM SHACHI(コロナで敢え無く中止)などがライブをやったり予定したりしていた。
何を隠そう、私は可愛いものが好きだ。私服でフリルとリボンがドカ盛りのいわゆるロリータ服を着たりしている。

そんな前置きはさておき、ukkaによるukkawaiiFESTIVALは、体調不良でお休みの葵るりちゃんを除いた5名でのシフト。
メンバーは舞浜衣装に各々好きなキャラクターのカチューシャを装着。この各メンバーの担当キャラクターは前々から発表されていたため、私はもちろんポムポムプリンのカチューシャを購入、装着。
着てきた服も、プリンくんをイメージしたチョコレート色のサスペンダー付きスカートと、白ブラウスにブラウンのリボンがついたもの。BABY,THE STARS SHINE BRIGHTのお洋服。バキバキに気合を入れた。
女オタクがこぞって耳をつけていて、みんなkawaii!とはしゃいでいたのが私です。女オタク好き(女女ヲタヲタ)。

なお、各メンバー担当キャラクターは以下のとおり。
あやめちゃん:マイメロディ
空ちゃん  :クロミ
りじゅちゃん:ポムポムプリン
もあちゃん :ポチャッコ
りなちゃん :ハローキティ
るりちゃん :シナモロール

物販では、ピューロランド内で撮影したランダムチェキが販売。1枚2000円という強気価格にもかかわらず、上限まで買った挙げ句にループ解禁後また買った。
一発で推しのサイン当ててもうすでに有頂天。
これは開演前ピューロを楽しむ私(ぼっち)

ライブはもう楽しくて、席が近かったのもあってバンバン推しと目があってしまうとか、そんなことばっかりでくらくらした。

可愛いものを見ると人はクラクラするらしい。

「ukkawaiiFESTIVAL」の名にふさわしく、「Poppin'love!!!」から始まり「Magic Melody」、「恋いちばんめ」など可愛らしい曲がたくさん披露された。
特に「Magic Melody」はやってほしい〜バーンされた〜いなどという願望を開陳しており、無事撃たれて死ぬことができた。
それにしても、村星りじゅの発砲予告がすごすぎた。ありがとう。


「恋、いちばんめ」の収録曲が多く披露されていたのが印象的だった。たしかに「恋いち」は可愛らしい曲が多い。
そして私は「時間。光り輝く螺旋の球。」のオタクだが、やっぱりこの異質さをバシバシ放ちまくる曲が好きだ。異質であればあるほどいい。
「おねがいよ」と「ときたま」あたりは完全に茜空さんが異次元にトリップしていて、それもよかった。
あのちょっとぎょっとするようなパフォーマンスにはいつも目を奪われてしまう。
「ウノ・ウノ」と「さいしょのさいしょ」は撮可で、航空機を撮る用に買ったけど最近は人しか撮ってないカメラで頑張って撮った。

Twitterにあげた以外の写真をアマゾンフォトにあげているので
よければどうぞ。→Amazon Photos

<カメコ向けの感想>
フェアリーランドシアター、ありえん暗くて大変だったことないですか。
私、長さ優先で明るいレンズ持ってないので死ぬかと思った。ウノ・ウノはまったくうまく撮れてない。ブレブレ。途中でISO4000まで上げて現像でごまかした。
通し2.8のレンズがほしい。現像環境が良くないからパソコンがほしい。ほんとにカメラは沼。金が吸い取られる。でも好き。
</カメコ向けの感想>

事前情報ではポムポムプリンくんとマイメロディちゃんがステージに来てくれるとのことだったので、いつかなあとワクワクしていたら、本編は「KawaiiFESTIVAL」で終了。
コラボマダー?と思っていたところ、アンコールで「それは月曜日の9時のように」をコラボ披露!
これには大いに沸いた。プリンくんがその短い手足を一生懸命振って踊ってくれている。
マイメロディちゃんは、頭身が高いのできれいに踊ってくれたし、客席よく見ていてアイドルだった。
これは公式youtubeにも上がってるので見てほしい。プリンくんかわいいよ〜!!マイメロちゃんプロだよ〜!!!

youtu.be

致死量のかわいいを浴びて、1週間位は引きずった。楽しすぎたんだもん。

 

虹ノ湊リリースイベント@東京

date.6.25 at.サンライズビル東京

ばっしょーヲタの友達に誘われて。
この時点ではまだ虹ノ湊をきいたことがなくて、でも4月のライブ(春の入隊式@渋谷クアトロ)が楽しかったしなあ、なんて気持ちで軽く参加。
フリーライブ等はなく、本当に特典会だけ。

今回は今時分の中で激アツの蒼井りるあちゃんと。
可愛い顔してください〜!てお願いしたら、ツーショットなのに私の方向いてこの顔してくれてかわいすぎた。蒼井りるあのこの可愛さ、なんとも形容し難いのにめちゃめちゃにかわいい。なんなんだろうなあ。

 

ごにょ口

date 6.25 at.阿佐ヶ谷ロフト

毎月やっている、眼鏡のおじさんがゴニョゴニョ喋るイベント。
やっぱり阿佐ヶ谷ロフトたのしい。お酒飲みながら一人喋りを笑いながら聞く、幸福。
話題は瀬戸口俊介氏の人間ドックの結果発表。30代後半の普通のおじさんって、どんな結果になるんでしょ、と思ってた聞いていたら、まあ、ですよね〜〜みたいな結果。

画像は別の検査結果だけど、瀬戸口俊介、血がドロドロらしい。
中性脂肪は私も数年前に言われたことがあるんだけど、それ以来会社の健康診断でも血を取ってくれないし、よくわからない。断酒してみたり、野菜たくさん食べたり、生活変えてるつもりなんだけどどうだろう。

ところで、お客さんで姉妹で来ている人がいて、家族で見るもんじゃないんですよ!と激しいツッコミ食らってて好きだった。
私は会場から夫を恫喝して配信買わせました。面白かったみたいですよ。家族で見るもんじゃないらしいですけど。なんでだよ!

 

7月の現場まとめ

柴田ヒロキVSヤマカワタカヒロガチンコツーマンライブ~真夏のふたり紅白歌合戦 MVSは俺の曲だ!~

date.7.2 at.下北沢ロフト

TEAMSHACHIの現場を通じて知り合ったヤマカワタカヒロさんは、自身も音楽を届けるシンガーソングライターで、ちょくちょく現場にお邪魔している。
電波障害が起きる中、自宅の電波状態は良好で、よし!と渋谷付近に差し掛かったら電波も何も通じなく、そんな中で下北沢までえんやこら。

このライブは、柴田ヒロキさんとのツーマンライブで、交互に曲を披露して、観客からの投票で一番良かった曲=MVSを決めるというバトル要素があるものだった。-
詳細は、ヤマカワさん自身のブログで語られているので、そちらを参照されたい。

note.com

柴田ヒロキさんの演奏・パフォーマンスも素晴らしくて、あー音楽っていいなあ思ったが、MVSにも選ばれたヤマカワさんの「僕のままで」がもう、良すぎた。

ヤマカワさんとは、好きなバンドが同じだったり、同じアイドル現場に通っていたりきっと感性が近いんだろうなと、彼自身の楽曲に触れた時に一番深く思う。

「僕のままで」は、私も故郷を離れて上京して、ひとりぼっちでしんどくて毎日泣いていた時があったり、地元を走る列車が昔は緑とオレンジだったり、そんなシンパシーを感じてしまう部分もあって、とっても響いた。

 

ばってん少女隊7周年記念ライブ

date 7.3 at.福岡国際会議場(配信視聴)

配信で見たので厳密には現場ではないが、良すぎたので記録に残す。

福岡国際会議場で行われたこのライブは、昨年の6周年ライブと同会場であり、昨年は新メンバーの蒼井りるあちゃん、柳美舞ちゃんの初めてのホールでのパフォーマンスだった。

きっと、この1年の集大成になるようなライブになるのだろう、そう思った。

結果、Oisaを軸に8曲をつなぎ合わせたメドレーを披露し、「今のばってん少女隊」を見事に表現していたように思う。
このメドレーでは昨年末に行われた「わた恋ライブ」で行った感情表現やソロダンスがぐっと効いていたほか、選曲も数回現場に足を運んだ程度の私でもわかるくらいに「最近よく披露している曲」であった。
まさにこの1年を凝縮したようなパフォーマンスで、更に進化する彼女たちの力を感じるものだった。

このライブに感銘を受けたのはパフォーマンスもさることながら、その裏にあるストーリーの部分が大きい。

冒頭述べたように、昨年はまだばってん少女隊に加入したてのりるみゆペアはまだ不安が強かったようだ。
りるあちゃんは、目まぐるしいスピードで進行するリハについていけずに涙をながしていたし、みゆちゃんはその不安から前日のリハが終わったあとにポロポロと涙をこぼしていた。

また、上田理子は新メン二人は私のことが怖かったと思う、と語っている。

というのも、ばってん少女隊メンバーはこれまで長い間本音を語らずに過ごしてきた過去がある。現在ではそれを辞めて、「間違いは自分で気づくことができない」から、しっかりとメンバー間で伝えあっているのだという。
とはいえ、まだ中学生だったりるみゆコンビに対して、二十歳そこそこの上田理子を始めとした先輩メンバーが指導をするというのは多少なりとも心理的な負担があったことだろう。それが、昨年の話だ。

youtu.be

そして今年。最後のMCで、りるあちゃん美舞ちゃんともに涙を流しながらライブへの思いを語った。
配信ではその後ろに上田理子が映っているのだが、ボロボロに泣いていた。すごい泣いていた。カメラに写り込んだ時(≒美舞ちゃんが喋り始めた時)にはすでに涙が何筋も頬に伝っている状態だった。

そこてばっと6周年のライブメイキングでの上田理子を思い出したのだ。
リーダーとしての重圧、新メンバーとの距離に悩む姿を。

そして柳美舞は、その上田理子を優しく抱きしめた。
6周年の映像が一気にフラッシュバックして、この一年彼女たちに起きた変化がこの一瞬に詰っているようだ。と思った。

ちょうど一年前は、不安で前日リハ終了後に涙が止まらなくなってしまった彼女が、プレッシャーに耐えながらリーダー然として立とうとしていた上田を抱きしめる。
この得も言われぬ感動を、未だに言葉に表せない。
普段のオフショットなどから、先輩たちとの良い距離感を見ていたが、この一瞬にはそれ以上のお姉さんメンバーと妹メンバーの絆が垣間見えたような気がしている。

新規ながら、そんなことを思った。そしてこのストーリーを感じることができたのは、ばってん少女隊公式がyoutubeで公開しているメイキングの成果だ。
かつて課題とメンバー本人たちが語っていたことが解決され、こうして新規に届いていると身をもって実感できたことが、うれしかった。

 

B.O.L.T 1st EP「Weather」発売記念リリースイベント

date 7.9 at 昭島モリタウン

7/15の神田スクエアホールでのワンマンライブの予習と思って参加。B.O.L.Tのリリイベは一部撮可なのも嬉しい。
フェスでは何度か見たことはあるものの、リリイベは初めての参加。なんと、久しぶりの女限エリアへ。やーっとこのブログのタイトルを回収しました。
女限エリアがあるのも、かつての姿をだんだん取り戻しているなあ、という実感があります。

B.O.L.Tといえば、バンドサウンドとお姉さん組の高井千帆さん・内藤るなさんの「るんちぃ」コンビと妹組の白浜あやちゃん・青山菜花ちゃんの「あやなの」コンビのバランス感覚。
あやなのちゃんはのびのび楽しそうに、そしてパワフルで元気なパフォーマンスを見せてくれました。とくに、白浜あやちゃんは中学2年生らしく、笑い方がキャハキャハしていてとてもかわいい。
そして写真現像していて、高井千帆さんの隙のなさにびっくり。私のピントが甘くて事故ってる以外はすべてが美しすぎる。これでいてやさしくて愛嬌があるんだからすごい。
諸事情ありたくさん特典会に参加もでき満足。
推しの青山菜花ちゃんは1部終了後から体調不良で不参加となったので、またご挨拶に行きたい。

余談だがBOLTはスタッフさんのホスピタリティが非常に高く、楽しく特典会できるのが良い。

私が高井さんメインでお願いします、とスタッフに伝え、ちぃちゃんには可愛い顔してください〜!とお願いしたところ、撮り終わったスタッフさんが「今日イチかわいい高井さん撮れました」と良い笑顔でおしえてくれた。

また、内藤さんとのお話会に挑むも、なかなか言葉が出てこなかった友人に対しては「そろそろお時間ですけど、内藤さんに伝えたいことありますか?」とアシストをくれ、思わず「好きです」と告白。スタッフさんは「いただきましたー!」と盛り上げてくれたそうだ。

そのまま行けば大事故を免れないところ、特典会を楽しいものにしようというスタッフからの気持ちが伝わる良いチームだと思った。

撮可の写真は例によってアマゾンフォトにまとめています。

Amazon Photos

 

ばってん少女隊 虹ノ湊リリースイベント

date.7.10 at ステラタウン大宮

瀬田さくらどうしても好きすぎるし、蒼井りるあもすきすぎるなあ、と思った一日。
ばっしょーは、春の入隊式@渋谷からじわじわと好きになって、7周年ライブの配信でもうだめになっている実感がある。

新曲の虹ノ湊は、「Oisa」・「わたし、恋はじめたってよ」・「YOIMIYA」をきちっと踏まえながらも、爽やかな夏ソングに仕上がっていて、音も凝っていて、MVもかわいくて大好き。何度もサブスクで聴いている。

当日は販売開始の時間から100人を超す待機列が。前日もリリイベがあったにも関わらず盛況でした。
ピーカンの日差しに焼かれながら、なんとか瀬田のツーショット券をゲット。

1部は女性エリアの最前に座ることができ、クリアな視界でメンバーを堪能。
ここで気づいたのが、瀬田さくらの表現力。
特に現れているのが「Oisa」だった。

Oisaでは、手で目元を隠す振り付けが何度も出てくる。瀬田さくらが手のひらで目を隠しているとき、目を閉じているのに気づいてしまった。
そして、手のひらの目隠しが取れる瞬間、美しく目を見開く。
さらに言えば、Oisaのあいだ、瀬田さくらはあの大きな目を見開いたまま、極力まばたきをしないようにしているようにすら見える。
ずば抜けた曲の解釈とそれに対する表現力だ、と思った。彼女の生来持つ美しさから、まるでアンドロイドのようであり、それが曲の持つ世界観ともマッチしていた。
と思えば、次の「ありがとーと」では弾けるような笑顔。
これが瀬田さくら。怖い。

虹ノ湊は生で見るのはこのリリイベが初めて。
「自転車のペダルを漕いで〜」と歌いながらフォーメーションを飛び出してくるくる回る瀬田さくらが可愛かったし、「妖怪幽霊も〜」とセンターで歌うりるぴぃとその後ろで横一列に並んで幽霊のポーズをしているメンバーも好きだ。
複雑にフォーメーションが入れ替わり動きが多いパート、簡単な振り付けで観客と盛り上がれるサビのバランスが非常によい一曲だと思う。
ジリジリ照りつける日差しに焼かれながら見るのも、また一興。

2部は、瀬田さくらとの「目をそらしたら負けゲーム」から始まった話をしてもいいだろうか。
「わたし、恋始めたってよ!」のスタンバイ中、なかなか曲がかからずメンバーがフォーメーションと表情を維持しながら待機する時間がすこしあった。
そのあいだ、目線を感じる……と思い視線をずらすと、こちらをじっと見る瀬田さくらが。
「わた恋」も、「Oisa」の系譜を継ぐもので、無機質さが特徴である。無表情でじっとこちらを見る瀬田さくらと、目があった。
曲がかからない。目をそらすのも失礼かと、見つめ返す。曲がかからない。まばたきをする。瀬田さくらもまばたきをする。曲がかからない。目をそらすのも失礼だ、という気持ちでじっと耐える。これは、目をそらしたら負け気なゲームですか?瀬田さくらさん。
そんなことをぐるぐる考えていたら、やっとイントロがかかった。すると、無表情を貫くこの曲にあって、にこり、と笑って華麗にターンしていった。

もう、何かと思った。好き。

その後も、「スウィンギタイ」で沸いたり(大好き)、「おっしょい!」の「さんのーがーはい!」と「おいさ!おいさ!」の掛け声とメンバーの低い姿勢が好きだな〜なんて思っていたら秒速でフリーライブが終わった。

特典会は瀬田さくらさんとのツーショットとソロショット。
ソロショットはレギュレーションを理解しておらず、有り体に言うと「事故った」ので、次はリベンジしたい。

 

B.O.L.T 3rd ANNIVERSARY LIVE &Early Summer Tour 2022 FINAL

date 7.15 at.神田スクエアホール

多幸感に包まれて、ああこの場に立ち会えて良かったなあと心から思えるライブだった。

とにかくB.O.L.Tは曲が強い。一貫したバンドサウンドで、青春時代をロックバンドばかり聞いて過ごしてきた私にはとても懐かしく馴染みのいいサウンドばかり。
拳をあげながら体を揺らしたいし、夏の野外でみたいし、バンドセットでみたい!という気持ちになる。
盛り上げるブロックから聴かせるブロックまでパーフェクトで、とくに「Hear you」のパンチは強かった。
「聴かせる」楽曲らしく、全員が世界観に入り込み完璧なパフォーマンスをしていた。
表情や、スローなテンポに合わせた丁寧な歌い方。ライブの中で一番好きなパフォーマンスだったと思う。

「our color」は、内藤るながショートにした髪の毛が顔にかかるのも気にせず、感情のまま髪の毛を振り乱していて、いちばんロックンロールを感じた。あのときの内藤、ロックスターだった。

全体を通して、まだあやなのちゃんが小さかった頃はお姉さん+ちっちゃい二人という印象が強かったけど、背もぐんぐん伸びて二人とも大人っぽくなって、大事なパートも任されていて、成長期の3年の短さを痛感した。あっというまに大人になっていくんだね。
お姉さん組、妹組が一つになって向き合うシーンなんかでは、本当に楽しそうに笑っていて、こちらまで幸せになった。

ライブを通して思ったのは、本当にいいチームなのだな、ということ。前述のリリイベの項で記載したスタッフ含め、みんなが楽しそう・幸せそうに活動している姿にこちらも笑顔になってしまう。

成人メンバーのるんちぃ、まだまだ中学2年生のあやなのとともすれば難しい人間関係になりかねないところ、お姉さんメンバーは妹たちに優しく、妹メンバーはいい意味でお姉さんたちに臆せず接している。
中学2年生から見れば、二十歳といえど成人はすごく大人に見えるだろうが、その距離感を感じさせない和やかなムードが良い。
いつか、あやなのちゃんが少し大人になったらバックバンドを背負ってロックフェスでみてみたいなあと思う。

そして成長期3日会わざるは刮目すべし、定期的に彼女たちの成長を確認しに行きたくなる現場だと思った。

 

YAMANAKAKO SPARK 1日目

date 7.16 at.山中湖交流プラザきらら

今のところ、今年で一番過酷だったけど楽しかった現場。
そもそも、山中湖は関東から少し足を延ばさなければならない位置。そして一日目の天気予報は雨。
山の天気は変わりやすいし、雨が降ったらそれなりに冷える。よしんば雨がどしゃどしゃ降ったとして、買ったグッズやチェキが濡れないかとかそういった心配をしなければならない。

これでもか!と防水対策を考えてパッキングをして、濡れること前提でサンダルを慌てて前日の夜、ドンキで購入して、新宿を出発するバスに乗り込んだ。

ついたらもう、雨。めっちゃ降ってる。爆笑するしかない。コンビニで売っているようなカッパに、ボディバックの中身は全部ビニールのジッパーバックに入れ替えて、サンダルで、果たして生きていけるだろうかと不安になったが、まあ生き残ったし、めちゃめちゃに楽しかった。以下、お目当てと当日見て好きになったアイドルたちをぼつぼつと。

TEAM SHACHI

雨が降りしきるSPARKステージ、TEAM SHACHIの出番が近づくとふっと小ぶりになった。こんな土砂降りの中で絶対雨天決行聞きたい、と思っていたし、運営がしきりに「今日は雨天決行です」と言いながらツイッターを更新していただけに、笑ってしまった。

持っているのか、持っていないのか。
TEAM SHACHIの出番になると、いつものovertureに続いて、雷鳴のSEが響き渡る。やったーーーーーー!と心の中で叫びながらも、雨よわくなってきたーーーーーーーーーー!とも同時に心の中で叫んでしまった。
「雨天決行ずぶ濡れでもいい いっそ汗も涙も洗い流してくれる」の歌詞を聞きながらぶちあがったのは言うまでもない。

みんなで踊れる楽しいセットリストだったし、一般エリア最前がとれたので柵つかんでヘドバン楽しすぎた。

やっぱり、さすがの貫禄。実は、なおちゃん以外の3人はコロナ療養あけで、本調子で歌えるのかなあと不安があって、やっぱり喉の調子は万全、というわけにはいかなかったようだ。
ただし、これは私がタフ民として彼女たちを見続けているからわかることだ。パフォーマンスはパワフルで知らない人がみたら療養明けだなんて思わなかっただろう。

 

二丁目の魁カミングアウト

もはやおなじみ、ゲイアイドル。楽しい振付が大好きで、機会を見つけては見に行ってみている。
いつ行っても楽しいし、どんなライブでも全力で届けてくれるのが大好き。

この日はステージ1つしか見られず残念だったけど、足元がどろっどろぐっちゃぐちゃなのにめっちゃジャンプさせられて笑ったし一周回って楽しかった。

行くたびにああ曲がいいな、っていつも思っている。そっ閉じ、なんか夏に聞くといいよね。私だけかな。

 

フィロソフィーのダンス

驚異の歌うま集団。フィロのスのときはもうほんとうに土砂降りで、メンバーがどんどん雨強くなる!って笑っていたのが印象的だった。

こんな雨でも、ダンスホールにしちゃおう!と高らかに叫ばれたら、どんなに泥沼でもそこはダンスホールだし、間違ったステップもない。フィロソフィーのダンスって、こういうところが好きだ。

大きな愛で包み込んでくれる感じ。

 

そのほか見ることができたアイドルたち

Task have funは体力が限界で、ちょっとしかみられなかった。でも、そんな短い間でも熊沢風花さんはちゃんと目を合わせてくれて、ああ好きだなあ、となった。やっぱ一緒に踊れて楽しめるアイドルが好きらしい。

今回初めて見たアイドルさんでは、Queensがかっこよくて好きだった。なによりPALILAの魂を平成に置いてきた感じ、大好きすぎてめっちゃ踊ってしまった。またフェスとかでみられる機会があればいいな。

 

YAMANAKAKO SPARK 2日目

date 7.16 at.山中湖交流プラザきらら

2日目は打って変わってきれいな晴れ!夕方には富士山も顔を出してくれた。その一方でまだ地面が濡れていて、沼地もあったのでサンダルは最適解だった。
ただし、日差しが異様にきつくて激しいサンダル焼けを起こしてしばらくお風呂に足をつけられなかった。

かなり多くのアイドルを見ることができたと思う。楽しすぎる一日だった。

TEAM SACHI

晴れのTEAM SHACHIもすごかった。多幸感あふれる「エンジョイ人生」から始まったときはガッツポーズをした。

「番狂わせてGODDES」をフェスで披露するのはかなりチャレンジングだな、とも。
タフ民の中ではもはや定番の鉄板曲だが、まだまだ一般認知は少ない。でも、シャチといったらこれだよね、な新たなライブアンセムを外部に見せるというのは重要なことだとおもうし、実際楽しい曲だからいろんな人に聞いてほしかったので、よかったと思う。

「START」、「DREAMER」と続くのも、今のTEAMSHACHIを象徴する楽曲だけに嬉しさが増す。楽しすぎて言葉が出なかった。
今のシャチを、いろんな人に見てもらえたのがうれしいなあ。

特典会では連日の疲れのせいかハイになっていて、意味不明な行動をしている。

 

ばってん少女隊

こちらもさすがのパフォーマンス力。ばっしょーは、Oisaの知名度がぐんと高くなったことで、これまでのスカコアを中心とした持ち曲とのバランスが難しいと思っているのだが、いつも良いセットリストを組んでくれる。

今回も、「Oisa」、「私、恋はじめたってよ」から入り、周囲の観客からは「笑わないアイドルかあ」という声が漏れていて、私はにやにや笑ってしまった。
そんな期待を裏切るかのような「ジャン!ジャン!ジャン!」最高だった。

何より最高だったのが新曲「さがしもの」。誰もが初めて聞くはずなのに、どんなTシャツを着ている人も、とにかく踊りまくっていた。すさまじい、と思った。
明らかにばっしょーのオタクではない人が楽しそうに踊り狂っていたのだから。これこそフェスだし、この一体感を誰も知らない新曲で産んだばっしょーと、その熱狂を生み出す楽曲に拍手を送るしかなかった。

 

いぎなり東北産

この日はスタプラローカリズムが勢ぞろいしていて、東北産も、SPARKステージで弾けていた。
特に野外の大型フェスで聞く「うぢらとおめだづ」が良すぎて、後ろでサークル作っていたら泥に足を取られてすっ転んだ。馬鹿だと思う。

伊達サンバがかかったのもお祭りっぽくてよかったし、やっぱ天下一品だよなあ、としみじみ曲の良さをかみしめた。

 

二丁目の魁カミングアウト

この日は一番大きいSPARKステージでの披露。かっこよかった。

私は「dAnce survivor 1999」が本当にすきなんだけれど、夏の野外で聞いてもめちゃめちゃに良かった。この曲はとにかく楽しくて仕方ない。
その一方で、日が紅さんがめちゃめちゃにかっこいい。一日目のQueensを見ても思ったけど、やっぱり魂は平成にあるらしい。
「まるもうけ」も楽しかったし、「青春は何度でもやり直せるなんて嘘だ」「Good As Yesterday」と聴かせる曲も入っていて、欲張りセットだった。

踊り狂って楽しくなって、あー楽しかった!と笑える二丁魁、どんどん好きになっていっている自覚がある。

 

Ringwanderung

驚異の歌うま集団その2。鍵盤ロック調の楽曲が多く、センターのみょんちゃんを中心にメンバー全員が歌がうまいグループ。

他のフェスでは1度だけ見ることができて、その時のパフォーマンスのクオリティにびっくりしていたのでまたみられる機会があってよかったと思う。
この日はずっと聞きたかった「パルス!」がやっと聴けてうれしかった。

リンワンは1ステージ1ステージ魂込めて全力でパフォーマンスしている、というイメージが強くあったが、そのイメージに違わないパワフルさだった。のっけからみょんちゃんは上着脱いでいて、私はそういうパフォーマンスする人が好きなんだよなあ……とキュン。

私が見られたステージは「ザ・リンワン」な鍵盤ロック曲中心ではなく、新しい雰囲気の楽曲も多くセッティングされていてこれも野外に合っていてよいなあとしみじみ思った。

辺見花琳ちゃんが好きなのだが、あの芯のあるアニメ声でピッチをぶらさず歌うのだから本当にすごい。
お話するときはもっとふわふわとしたしゃべり方で、本当にかわいかった。好きなアニメの話とか、今の髪型の話とかいろいろ話題を振ってくれて優しい子だな、と思ったし、新規の人が来るたびに手に名前を書いて覚えようとしてくれているのが印象的だった。

 

柚姫のダダ漏れLIVE

date 7.18 at.神田スクエアホール
date 7.21 at.ダイアモンドホール

東京・名古屋と各2公演全4公演の生誕ソロライブ。
東京公演は2日間のフェスの翌日、柚姫本人はもちろん、タフ民も疲れが出そうなところ。顔やら腕やらを真っ赤にしたタフ民たちが、神田スクエアホールに集った。

柚姫の生誕祭は、昔から一貫して「楽しい」と柚姫民から太鼓判を押されている。
本人も、「歌がうまいとか、ダンスがきれいとか、ビジュアルがいいとかそういうのは二の次でみんなでぐちゃぐちゃになって楽しめるライブがしたいと思ってセットリストを作っている」と語っているが、とにかく一体感がすさまじいだけでなく、彼女からダダ漏れる「愛」を感じられるライブだ。

基本構成は、ソロ曲「One-One-Love」から始まり、TEAM SHACHI楽曲ブロック、アニソン、懐メロカバー、アイドル曲カバー、TEAM SHACHI楽曲とロマンティック浮かれモードで構成されるアゲ曲ブロック、ソロ曲「ら・ら・らアイドル」orユニット曲「Radioにおねがい」で締めるというガッツリライブだ。

特に評価が高いのはアゲ曲ブロックで、東京公演は野外フェスを2日(うち2日は豪雨)を耐えたオタクにムチを打つような内容。
特に東京2部、「ロマンティック浮かれモード」「番狂わせてGODDESS」「抱きしめてアンセム」の流れに、アンセムがラスト!と思い込み、何を思ったかこの会場で一番腰低くしてやる!!!と思い切り踊ったところにダメ押しの「乙女受験戦争」がかかった瞬間「殺す気か〜〜〜〜〜!!!」と心の中で叫んだ。実際、かなり体力の限界に近く、踏み込む足がプルプルしていた。
もはや、柚姫とタフ民、どっちが先に倒れるかの勝負と化していたような気がする。
でも、これがシャチのライブの真髄だし、柚姫らしさだと思う。

アゲ曲ブロックで更に楽しさを語りたいのは「ロマンティック浮かれモード」。
毎年恒例で披露されていて、今はやる人が減ったが土下座、ロマンス、マワリとタフ民によるオタク伝統芸能が披露される。
東京2部は最前列だったので、よっしゃ土下座チャンス!!とヲタ芸フルコースをしたが、横4人ほど大サビで跪いて背面ケチャをしていて異様に楽しかったし、令和イチのロマモーでしたね!と知らない人と語り合った。楽しかったです本当にありがとう。
名古屋の2部も前方で、席と席の間が広く、知り合いばっかりだったのではしゃいでここでも背面ケチャができた。
はしゃぐオタクを見て楽しそうに笑っている柚姫ちゃんが大好きだ。

ライブの真ん中のブロックに位置するカバー曲の中で、イントロが響いてうわー!と叫びそうになった曲は「プラネタリウム」だ。
昨年実施されたワンマンライブ「鯱の大感謝祭」で披露され、一番記憶に残るパフォーマンスだからだ。繊細な柚姫の歌声とコーラスワークが光る珠玉の一曲だった。
これを柚姫のソロパフォーマンスとして見られることに期待があがり、それを裏切らないパフォーマンスだったと思う。
会えないもどかしさを歌う歌に、繊細な声が美しく乗る。丁寧に歌い上げられるこの曲が、私には一番光って見えた。

東京公演では、ラストサビ前の「花火がパッと開く」の歌詞あと、花火が上がるさまを照明で表現していて、それがとても綺麗だった。神田スクエアホールは照明が美しい。

スタプラ愛とハロプロ愛あふれる柚姫だからこそのアイドル曲カバーも見どころの一つ。
事前にインスタストーリーで匂わせがあったとおり、以下の楽曲が披露された。

スターダストプラネットからは、敬愛してやまないももいろクローバーZ、日頃からなにかと気にかけている「スタプラローカリズム」からばってん少女隊・いぎなり東北産の選出。

Juice=Juiceの「一人で生きられそうって〜」は強さと弱さがないまぜになった歌詞と柚姫の歌声がマッチングしていて、良かったカバーの一つだと思う。

「泡沫サタデーナイト」は、ちょうどモーニング娘。の情報を追いかけていた頃にリリースされた曲で、楽しいことは知っていたが平日の夜(名古屋2部)で聞くのは格別だった。
楽しくなって踊りまくっていたら、そんな私に微笑みかけてくれて、これが柚姫の愛!と気持ちが盛り上がる。

名古屋の2部では、ラストに披露されたハル柚姫のユニット曲「Radioにおねがい」の「ぎゅっとするくらい近づいちゃう!」でハルがステージに乱入、バックハグで柚姫を驚かせ、そのままラストサビを一緒に踊るシーンも。
この日は生誕祭後、久しぶりに二人でCBCラジオでお仕事があっただけに、予想はしていたが大いに沸いた。(ダイアモンドホールCBCラジオは徒歩圏内の近さ)

その後の撮影可能タイムでの2人

生誕祭4公演を通して、シャチをシャチたらしめているのは柚姫のおおきな愛なのではないだろうか、と思う。

セットリストを組むとき、シャチの楽曲は「みんなが聴きたい曲」を選び、カバー曲はより多くの人が楽しめる「80〜90年代のヒットソング」を選ぶ。そして、パフォーマンスのクオリティよりもみんなではしゃいで楽しめることを優先する。

シャチのライブの根底は「楽しい」にあると思う。それをぶらさず来たからこそ、普段は赤・青・緑を身に着けている人も、生誕祭に足を運び、あのアロハシャツを着るのだと思う。
そして、鳴りやまない拍手が、それへの賛辞だった、と思っている。

柚姫自身、「口コミでどんどん柚姫の生誕祭が広まっていった実感がある。軸をぶらさずにやってきてよかった。」と語っている。
そして「どんなに大きくなっても、親しまれるようなアイドルでいたい。大人になったねって言われるけど、柚姫は変わってない。だから安心して会いに来てほしい」とも語った。
パフォーマンスは大きく変わり、美しく成長し、自信に満ち溢れた彼女は、たしかに昔の彼女と変わって見えるかもしれない。でも、その根っこ、人が好きで、シャチが好きで、ファンのことが大好きなところはとつも変わっていない。

ドジなところも、変わっていないのだ。

www.instagram.com

人間・大黒柚姫をめいいっぱい感じ、より彼女を好きになる。そんな生誕祭だった。
この時撮影した写真はこちら(高画質でいっぱいあるよ)→Amazon Photos

※セットリストは、以下を参照しました。いつもありがとうございます。

 

甘橙-アマダイダイ-

date 7.23 at.新宿WALLY(配信での鑑賞)

佐々木亜実さんが惜しまれながら卒業して、もう2か月が経つ。
このライブでは、新メンバーがお披露目されるということで配信ではあるが鑑賞した。

お目当ての開歌は、冒頭2曲を既存メンバー3人で披露し、さっそく新メンバーの村上ゆらを呼び込んだ。
まだ緊張が残る表情をしていた村上ゆらさんだったが、新曲の「TimeTime」では新メンバーと思えないほど安定感のあるパフォーマンスを見せてくれた。

配信では粗が目立ちやすいのだが、パフォーマンス力のある現メンバーと比べても緊張の色を抜けば遜色ないレベルだったように思う。

それにしても、「だれかに会えるなら」「サン・マナ・パーニャ」と開歌らしさを見せてからの楽しい1曲、ゆらちゃんを迎えてからの「TimeTime」「ビューティフルデイズ」とクールな楽曲を続けて、最後には開歌らしさがさらに輝く「ポプラ」で締めるセットリストが非常に良かったと思う。

開歌、これからも見ていきたいグループのひとつだ。

youtu.be

この日は対バンイベントだったので、セカイシティとPANDAMICのパフォーマンスもみたが、どちらも非常によかった。
特にPANDAMICは楽曲が好きな方向性だっただけでなく、歌唱もダンスもよかっただけにまたみてみたいなと思う。よく開歌と対バンしているイメージなので、また出会うチャンスもあるだろう。

 

フジファブリック LIVETOUR 2022~From here~

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date 7.30 at.日比谷野外大音楽堂

今でこそアイドル現場で光る棒をぶん回し、ツーショットを撮ってゲヘゲヘ笑っているが、私の音楽に対する自我の芽生えは邦楽ロックから始まる、という話は何度もしている気がする。

中学生の頃にBUMP OF CHICKENASIAN KUNG-FU GENERATIONに出会ったところから始まり、高校生になってsyrup16gBase Ball Bearに出会った。syrupは解散してなお私の心を支え続けたし、今でもライブがあれば参加するくらいには好きだ。

フジファブリックを知ったのも高校生の頃で、当時はアルバム「FAB FOX」が最新アルバムだったと思う。当然、志村正彦も存命だった。

しかし、志村正彦の急逝以降、私がアイドルに傾倒しはじめたこともあってあまり聴かずに過ごしてきた、というのがこれまでの簡単な経歴だ。

今回このライブに参加するきっかけとなったのは、アイドルを通じて知り合った友人からの誘いだった。いわく、「娘と行くつもりが、振られてしまったのでみなせさんどう?」だそう。二つ返事をして、蒸し風呂状態の日比谷野外音楽堂に向かった。

そんな私に、「From here」=「ここから」というテーマは刺さった。
MCで山内総一郎は、「今世の中いろんなことが起きて、フジファブリックが結成した頃はこんなことになるなんて思ってもいなかった。フジファブリックは日常を歌っているが、そんな日常に戻りたいという意味ではない」と語り、あくまで前を向くことへ対するこだわりを見せた。
だから、過去しか知らない私には、より刺さったのだと思う。

特に印象深かったのは「桜の季節」と、「徒然モノクローム」。
フジファブリックのデビュー曲です、と前置きをして、「桜の季節」は披露され、「徒然モノクローム」に対する説明はなかった。
「徒然モノクローム」は、アニメ「つり球」の主題歌で、わたしも同アニメが好きだったこともあって想い出深いなあ、「ハル」「ユキ」「ナツキ」「アキラ」と、主人公4人組の名前が入っているサビが好きだ、と思いながら、あ、これって志村が亡くなってから初めてのシングルだ、と気づいたのだ。

「モノノケハカランダ」がかかった瞬間には、青春時代の思い出がフラッシュバックして大いに沸いたりなどした。
かつて、通学路に線路と並走するまっすぐな道があり「モノノケハカランダ」を聴きながら自転車を漕ぎまくるとかなり長い間電車と並走できるという事実を発見し、よく自転車をこぎながら聞いていたのだ。

ラストに披露された「虹」も、あのキーボードの音が大好きで青春時代よく聴いていた楽曲だった。だからこうして、あのころから10年以上たった今聴くのが不思議だったし、感情が増幅されたのを覚えている。

でも、一番良かったのは「光あれ」だったのだ。
眩しく光るフラッシュライトに目を眩ませながら見るステージは、神々しくすらあった。
光あれ、と高らかに歌われ、パァン!と、空に久しく聞いていなかった銀テープの発射音が響く、空に銀色のテープが撒かれ、証明を反射してキラキラ光る。
銀テープを掴んだ観客は、それを掲げて振る。ステージのフラッシュライトが反射する。

あの光景が忘れられない。

「光あれ」は、最新アルバムの楽曲だ。正直言って、耳に馴染んでいるのは昔の楽曲だし、最近の曲も好きだけれども、まだ聞き始めて記憶も浅く、思い入れも深くはない。
そんな中で「光あれ」が一番良い、と思えたとき、私の中の「フジファブリック」が時を進めて、ここから歩き出したように感じられたのだ。

また折に触れてフジファブリックのライブには行きたい、そう思った。

 

 

 

まとめ

なかなかたくさんの現場にいった!お金すごくなくなったけど、楽しい夏の始まりだった。