女限エリアからこんにちは

月曜日でも日曜日でも関係ない!みんなに会えちゃうお部屋に足を踏み入れた話ーー柚姫の部屋フェスライブレポート

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柚姫の部屋フェス、両部参戦してきました!
TEAM SHACHIのむらさきパープル(仮)大黒柚姫が「配信番組を持ちたい!」と言ったところから始まったYouTube配信番組「柚姫の部屋」。最初は柚姫と司会・進行役の瀬戸口俊介の2名の配信としてスタートし、ゲストにスタプラ所属のアイドルを呼び始め、今や「スタプラの架け橋」と言っても過言ではない存在に。

今回は、満を持して「柚姫の部屋」を冠したフェスを開催するに至りました。結果として、フェスは大成功。柚姫ちゃんの「スタプラの架け橋になりたい」という夢が叶った瞬間となりました。

柚姫については語りたいことがありすぎるので別の機会に語るとして、今回は「柚姫の部屋フェス」に出演した各グループを見た感想をひとつずつ綴っていきたいと思います。

第1部

① アメフラっシ

「ウェルカムルームアクト(=オープニングアクト)」として、トップバッターを務めてくれました。この日アメフラっシは16時から渋谷にて行われるワンマンライブ(2部制)を控えているところ、14時からの出番に駆けつけてくれるというハードスケジュール。よく出てくれました!!!拍手!!!
さて、肝心のパフォーマンスですが、洗練された楽曲・正確で美しいダンス、そして綺麗な歌声と3拍子揃った素晴らしいパフォーマンスでした。
1曲目に披露された「メタモルフォーズ」はやるだろうな、と予想していたので予想通り、めちゃめちゃジャンプさせられるから気をつけて、と聞いていたので覚悟していましたがまさか「マサイ」のレベルでジャンプさせられると思いませんでした…運動不足の身体にいい運動になりました、というのは冗談で、「ジャンプ」というわかりやすい盛り上がり方、タイミングの合図も完璧で初見でも楽しめるものでした。

そしてメタモルフォーズが終わったところで、持ち時間が5分であるということを思い出して、まあ1曲くらいかな、と思っていたところまさかの2曲目!「MICHI」をパフォーマンスしてくれました。
これもまた予習していた曲で、KーPOP超の曲調に遊び心のある歌詞がつけられています。なかなか新鮮でよいなあ、と思いながら聞いていたのですが、この洗練されたサウンドにばっちりハマる綺麗なダンスが魅力的でした。

この曲中には、衣装のTシャツを1枚脱いで下に仕込んでいたTEAM SHACHIのグッズTシャツを見せてくれるというリスペクトに満ちた演出もありました。先輩として慕ってくれるの非常にありがたいですね。

通して非常にクオリティが高かったので、機会があればまた観たいグループの1つになりました。ニコニコ楽しそうにパフォーマンスする小島はなちゃん、好きです。

 

② B.O.L.T

柚姫の部屋では、「今週の内藤るな」でお馴染みのるんぱんこと内藤るなが所属するグループ。お姉さんの高井千帆内藤るなの2名と現在中学1年生の白浜あや、青山菜花のバランス感が絶妙。
以前見た時は年少組のあやなのちゃんがまだまだ「子供」感じさせる容姿・立ち振る舞いでしたが、ずいぶん背が伸びたようでお姉さん組2人とあまり変わりがないように見えました。成長期、おそろしい。

楽曲はロックテイストを基本としながら、Don't Blinkのようなポップな曲もあれば、OUR COLORのようなエモーショナルな楽曲もあるところが魅力的だと感じました。

私はアイドルオタクになる前は一生ロックバンドの曲ばかりを聴いていたので、どの曲も耳に馴染み、ついついサウンドや歌に集中してしまいました。特に「夕日の後の夜に」は、そんな青春時代を一緒に過ごしたロックバンドたちを想起させ、メンバー4人の後ろに夕日と沈みゆく空が見えるようでした。きれいだったなあ。

 

ばってん少女隊

USENでOisa旋風を起こし続けるばっしょー、何気に生で見るのは2回目です。前回生で見たあとにリリースされた「ふぁん」は個人的な最近の名盤と思っており、好きな曲が多いのですごく楽しみにしていました。ペンライトは紫に。

大好きな「ジャン!ジャン!ジャン!」が披露されてものすごく楽しくなってしまったのですが、そのすぐあとには聞き覚えのあるイントロがかかり・・・昔カバーしていたとうチームしゃちほこの「カントリーガール」をまさかの披露!拙者カントリーガール大好き侍、先日のTEAM SHACHIのツアーファイナル@名古屋で披露されぶち沸き+号泣した直後なので過剰摂取で頭くらくらしました。

遠く離れてしまった故郷を歌うこの歌、上京してからというもの、元から好きだったものがより好きになったのですが、この楽曲を地方営業所所属のレッスン生だった頃から歌ってきたという現実、私はとっても好きだし、「道の駅」とコラボする等地元とガッチリ密着しているばっしょーが歌うのはより心にくるものがありました。

その他どの楽曲もよかったのですが、締めのOisaはあの場にいた誰もが期待をしていたんじゃないでしょうか。それまでの楽しくてハッピーな雰囲気から、「この世のものではないなにかに見出だされる」というMVの世界観を丸ごと持ってきたような空気に一瞬で変わっていく。
その「場」の作り方が見事で、Oisaがバズったからこそがっかりされないようにめちゃくちゃにレッスンしているというエピソードを思い出しました。

Oisaが流れる空間だけ、まさに別次元、スタジオコーストごと「この世ではないどこか」に連れて行かれてしまったのではないかと思ってしまうくらい、魅惑的なステージでした。お見事です。

 

④TEAM SHACHI

第1部のトリを飾るのは、部屋の主である大黒柚姫が所属するTEAM SHACHI。セットリストは新旧織り交ぜバランスがよかったなと感じます。初心者にも入りやすいようハードルを下げた、参加型の「踊る現場」を気軽に体験できるものになっていたのではないでしょうか。
マジでめっちゃ踊ってすごい疲れた。ラストの「抱きしめてアンセム」では、「誰よりも腰を低くしろ」と煽られたこと、通路際であったこともありマジで今までで一番腰低くしました。そして頭ブンブン振ってたら、髪を一つ結びにしてたゴムが吹っ飛びました。

一部振り付けを変更して真似しやすいように変えていましたが、ぜひ単独でフルの振り付けを見て欲しいです。

 

 第2部

①CROWN POP

第2部のウェルカムルームアクトとして登場してくれました。これがまた面白くて、登場後、自己紹介、今後の予定なんかをしゃべってはけていってしまったんです。
えっ!なりたいガール(※最新曲)やるんじゃないの!???と困惑していたら、スピーカーから「アンコール!アンコール!」の声が・・・困惑する私をよそに「アンコールありがとうございますー!」とメンバーが再登場。「NARIYAMANAI」を披露し、今度こそ本当にパフォーマンスが終わったのでした。
面白すぎて爆笑してしまったし、本来ならライブのアンコール明けにやるでろう「アンコールが鳴り止まない!」の歌詞がある曲を勝手にアンコールを流してやるというその姿勢。大好きです。

そしてあいかわらず三田美吹が超美声でした。

②ukka

りじゅちゃん俺だーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!

いやすいません、取り乱しました。ukka、控えめに言わなくても超超超超よかったです。
今回、メンバーの芹澤もあちゃんが新型コロナウィルスの影響により欠席を余儀なくされ、3人でのパフォーマンスとなりました。
でもね、すごく良かったんですよ。もあちゃんが休養となることが決まったのは直前だったそうで、前々日くらいに推しメン・村星りじゅちゃんが「フォーメーションの変更など大変だけれどみんなでがんばっている」とインスタストーリーで報告してくれました。

結果、3人ではありましたがそれを感じさせないくらい堂々たるパフォーマンスでした。いろいろ大変だったでしょうが、そんなこと微塵も感じさせないし、さらっとこなしているようにすら見えたくらいです。

今回、ukkaの出演は一番最後に発表されたこともあり、チケットを取れなかった方も多かったようでした。そんな中、偶然センター付近で視線が集まる箇所にいた且つ青サイを振ってたのがその付近で私くらいしかいなかったせいなのか、何度もりじゅちゃんと目があった気がしたし、私の振る青いサイリウムを見て微笑んでくれた気がしました。視線が来るポジションって、気が狂いますよね。

そして、特筆すべきは大黒柚姫とともにパフォーマンスする「それは月曜日の9時のように」。
月曜夜9時から配信する「柚姫の部屋」とゆかりが深いこの1曲ですが、今回欠席となったもあちゃんの立ち位置に柚姫が入りパフォーマンスすることに。これをみた私はいい方向に感情がグッッッチャグチャになりました。尊い!!!!!大黒柚姫歌がうめえ!!!!!
柚姫って、どっちかといえば誰かに助けられる立ち位置の子だったんですよ。今までは。それが、欠席した後輩の代打を務めてしまう、これを感動せずにはいられません。今度は4人でコラボしたいね、とコメントを残し、スペシャルなコラボは終了。

全体的を通してみれば、パフォーマンスレベルが高く、前回みたツアーファイナルよりさらに力を増していたように思います。

後に、3人でのパフォーマンスのレッスンは十分時間が取れず、LINEでそれぞれの自宅でレッスンしていたことが茜空さんのブログで触れられました。全員すごくしっかりしているし、真っ直ぐにパフォーマンスに向き合っていることがよくわかる大好きなエピソードです。

もあちゃんがしっかりよくなったら、またフルメンバーのukkaを見に行きたいです。

 

③いぎなり東北産

パフォーマンス、トークと全部満点だな、と感じたステージでした。恐るべし東北魂。

まず曲ふりのうまさ。「1部でばってん少女隊が披露した『カントリーガール』は、いぎなり東北産もよくカバーしていた。自分たちにも、故郷を想う曲がある」と、ばってん少女隊とTEAM SHACHIへのリスペクトをみせながら「おのぼりガール」に繋げる巧みさといったら。
この曲の「こんなになんでもあるんだけれど 東北やっぱり恋しいな」という歌詞、かわいいですよね。
元ネタとして語られる「カントリーガール」は「東京にゃなんでもあるんだよ アレだってコレだってないものがない! なのに何か足りない 心のスキマに風が吹く」から始まるんですよね。カントリーガールは完全に上京して東京に暮らしている子の視点ですが、おのぼりガールは観光客としての視点の歌詞でこの差もまた比較してみると面白いなあと感じました。

また、「TEAM SHACHIの「ULTRA 超 MIRACLE SUPER VERY POWER BALL」という曲はヘドバンをする曲で、その曲が羨ましかった」という入りから、私たちにもヘドバンする曲があります!と「あなたは」に繋げたトークも素晴らしかったです。そんなにリスペクトされては、パワボで鍛えたヘドバン力(?)を放出しない理由ないですよね。思いっきりヘドバンさせてもらいました。
おねがいします!とかわいく懇願しつつも、CD買って!ライブに来てね!と若干厚かましいくらいの勢いで詰められる、この熱さが大好きな一曲です。厚かましさもありながら、結局は「東北を好きになってほしい」という落としどころがあるのがまた絶妙なんですよね。
ローカルアイドルの良さって、その子達がインバウンド需要を引っ張ってくる可能性があるところだと思っています。わたしも、TEAM SHACHIを好きになってから縁もゆかりもなかった名古屋はなかなか詳しくなりましたし、名古屋駅のことは「名駅」と呼びます。そういった願いを込めたこの曲に、いぎなり東北産の目指すところがある気がしています。

パフォーマンスも最高で、8名(吉瀬真珠ちゃんはお休み)の大人数による複雑なフォーメーション変化や、揃えるところがビシッと決まるダンスが最高にクールでした。8名もいるのに、ちゃんと揃えるところが揃うのって本当にすごいと思います。「re:star」は、それまで私が抱いていた元気で楽しいいぎなり東北産のイメージを覆すものでした。ポエトリーリーディング的なパートから始まる少し癖がある楽曲ですが、とにかくダンスがかっこよかったし、真剣な表情が光る1曲でした。

たった5曲のセットリストでしたが、いぎなり東北産のいろいろな側面が見られる万華鏡みたいなライブで、たった5曲とは思えない充実感がありました。

とにかく「あなたは」を聞けてよかったです。なぜならわたしは律月ひかる推し。はやく内蔵とか血液とか捧げたいんですけどどうしたらいいんですかねえ・・・

 

④TEAM SHACHI

いよいよ大トリ。「グラブジャムン」でポップな面を見せながら元気にスタート!
とにかく記憶に残ったのがセンター:瀬戸口俊介の「You!」。出てきた時にもう笑うしかなくて一生笑っていた記憶しかないです。これはまた後述します。

You!のあとはブラスによるブリッジからの「いけいけハリウッド」、「いいくらし」の「東名阪でオトす!!」ツアーでの鉄板コース。
You!からいけハリ、いいくらしの流れはきっと、瀬戸口俊介に捧げるブロックなんじゃないでしょうか。「いいくらし」、いたく気に入ってましたしね。

総じて玄人向けではあったものの、1部2部通してみてみればシャチの多面性がみられるセットリストだったのではないかな、と思います。

 

まだまだあるぞ!裏MVP、瀬戸口俊介のパフォーマンス

①素人のカラオケ(本人談)

「瀬戸口俊介が2部の開場中に歌う」ことが決定してからというもの、私はワクワクしていました。ワクワクしすぎて、うちわを作っていました。
なんといっても、何が飛び出すかわからないスタプラアイドルたち相手に、絶妙なバランス感覚を持ちながら面白くし、且つ自分を出しすぎることもなく、愛を持ってツッコミ、その裏では私ですら追うのが大変な各グループのチェックを忘れない勉強熱心な一面もある男。これを応援せずにはいられまい。

事前に公開されていた曲リストは星野源「Crasy  Crasy」、フジファブリック「TEENAGER」、ASIAN KUNG-FU GENERATION「ループ&ループ」とサブカルな彼らしく、またサブカルを辿ってきた私にとっても良さみが溢れる選曲でより楽しみに!

そして1部開場、前情報では2部に歌唱との噂でしたが、そそくさと開場入りしました。そわそわしながら待っていると、「大黒さーん!大黒さーん!あれ?いないのかなあ・・・」と聞き覚えのある声が。

俊介、キタ―――(゚∀゚)―――― !!

ジャケットとスラックスに蝶ネクタイのおめかしスタイルで登場。しばらく大黒さんを探すも、見つからず「えー、じゃあ勝手にマイクチェックしちゃいますよ!」と・・・いやこれは、来るのでは!?と思った瞬間静かに、声を出さずに沸く会場。

そして、瀬戸口さんは歌い出すのであった・・・スマホを手に。

驚いたのが普通に結構歌がうまいということ。配信勢にはこの歌声が伝わってないのか、と思うとちょっと悔しい。聞きやすい声って、歌唱の時にもバッチリ有利なんですね。
会場はクラップなどで大盛り上がり。1部では星野源「Crasy  Crasy」、フジファブリック「TEENAGER」を披露してくださいました。「TEENAGER」では、上手で大閃光焚いてる人などもいて、彼の愛されっぷりがよくわかりました。そして何故か特定の列に集まる俊介ガチ勢たちに言及されていて、普通に笑いました。私は上手付近におりましたが、示し合わせたわけではないです・・・笑

2部では「ループ&ループ」を披露。これもまた、中高生の頃に何度も何度も聞いた思い出の曲でなんだか懐かしい気持ちになりました。たぶん、どの曲も知っている世代が多かったんじゃないでしょうか。いい選曲でした。

 

②TEAM  SHACHIとのコラボ

瀬戸口さんはアイドルではないし、まあ開場中に歌って終わりだろうと私も思っていました。しかし、これだけで終わらないのが「柚姫の部屋フェス」だったのでした。
第1部では「Rocket Queen feat.MCU」では、MCS(MC Setoguchi)としてMCUが担当するラップパートを披露!ここでもガッツリスマホ見ながらでしたが、バッチリ決まってました。おめかしスタイルもかっこいいパフォーマンスにとっても似合っていましたよ。
ここまでみれば、まあカメオ出演的な範疇かな、と思いますがまだまだありました、瀬戸口さんの出番。
第2部では、なんとセンターポジションで「You!」を歌う!踊る!このためにダンスもレッスンしたそうです。いやはや、「最初は断った」そうですが、きっちりこなしてくるところがさすがでした。推し曲を何故か歌わされているところも、TEAM SHACHIのいい意味で悪いところ(?)がバリバリに出ていて私は大好きでした。

なんせ、柚姫の部屋ですから。瀬戸口さんの出番がたくさんあってもいいですよね。そしてそれを楽しんじゃえるお客さんがたくさんいるのが、「柚姫の部屋フェス」らしいなと感じました。

その他、1部と2部の間の配信や、各グループとのMCなど一日中馬車馬のように働かれていました。彼なくして柚姫の部屋は成立しません。これからもズブズブでどうぞよろしくお願いします。

 

明日の柚姫は、今日よりももっとイケてるんだ

そしてMVPはなんといっても、柚姫ちゃんでしょう。配信やりたい、の言葉がなければこのフェスはなかったし、彼女の「スタプラの架け橋になりたい」という夢が叶ったのも、毎週毎週欠かさず配信してきたからです。

地道な努力があってこその、今回のフェスだったんじゃないでしょうか。
自分の名前が入ったフェスができることが嬉しい、と屈託なく笑う姿を見て、「なにもできない」と泣いていたあの子はもういないんだな、と思うと同時に素敵な大人に成長たこと、その過程をこの目で見られたことの幸福を噛み締めました。

今回披露された楽曲に「いけいけハリウッド」という楽曲があります。落ちサビでは、柚姫はこう歌います。

NO  NO まだだよ クランクアップ
エンドロールはいらない
脚本なんてないけれど
明日の自分は今日よりイケてんだ!

柚姫は、キラキラ輝き始めるまでに時間がかかったかもしれません。でも、きっと今の柚姫はこの歌詞を自身を持って歌えているんじゃないかな、また、明日はもっと、明後日はもっともっとイケてるんだろうな、と確信めいたのものを感じたのでした。